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第2次リストラ時代(!?)に贈る 私が「負け組社員」になった理由

職場でも労働組合でも“厄介者”に。
正義の味方を演じる「口先だけ営業マン」

――自分の非を認めず、転職を繰り返す井谷氏のケース

吉田典史 [ジャーナリスト]
【第26回】 2009年6月15日
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 「組織の考えについていくことができない!」

 そう言って、会社を離れる人がいる。

 「あの執行部の考え方は間違っている!」

 こう口にして、労働組合を脱会する人がいる。

 組織の論理と自分のポリシーとの狭間で、どのように立ち回るか――。これは、多くの人が頭を悩ますことである。

 今回は、「組織の考えと僕の考えは違う!」と主張し、会社はもちろんのこと、労働組合までも敵に回してしまった若手社員を紹介しよう。

 あなたの職場にも、このようなタイプの社員はいないだろうか?

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■今回の主人公

井谷 淳(29歳)
勤務先:A自動車機器販売会社。社員数約200人。大手自動車メーカーの関連会社だった販売会社から、10年ほど前に分社化された。営業ノルマが厳しいことでよく知られ、退職者は少なくない。表向きは自発的に辞めたことになっているが、なかには退職を促されて辞表を書いた者もいる。井谷もまた、その1人になりつつある。
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(※この記事は、取材した情報をプライバシー保護の観点から、一部デフォルメしています。)

あの労働組合ユニオンに
“宣戦布告”をする若者

 「労働組合◯◯ユニオン」のフロアに、井谷は労働相談のために訪れた。

 そして、団体交渉の準備のために書類を作成していた書記長のもとへ、挨拶をすることもなく近寄った。

 「あの・・・・・・僕の話を聞いてもらえますか?」

 「………」

 井谷は、上司から退職を迫られていることを話し始めた。それは話し合いというよりも、一方的に井谷が会社を批判する内容だった。

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吉田典史 [ジャーナリスト]

1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006 年からフリー。主に人事・労務分野で取材・執筆・編集を続ける。著書に『あの日、負け組社員になった・・・』『震災死 生き証人たちの真実の告白』(共にダイヤモンド社)や、『封印された震災死』(世界文化社)など。ウェブサイトでは、ダイヤモンド社や日経BP社、プレジデント社、小学館などで執筆。


第2次リストラ時代(!?)に贈る 私が「負け組社員」になった理由

会社から冷遇され、気がつくと「負け組」となってしまった人たちを毎回取材。彼らの実体験を振り返ることで、企業の冷酷さだけでなく、自己防衛できなかった敗因を分析。第2次リストラ時代で生き残る術を探る。

「第2次リストラ時代(!?)に贈る 私が「負け組社員」になった理由」

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