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サントリー食品事業会社を上場
M&A加速と世代交代へ布石

週刊ダイヤモンド編集部
2012年12月18日
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グループで最大規模の食品事業会社の上場インパクトは大きい

 サントリーホールディングス(HD)は食品事業会社、サントリー食品インターナショナルを上場させる方向で検討している。

 2013年夏の上場を目指し、幹事証券会社の選定作業に入っている。調達資金は最大5000億円前後の見込みで、時価総額は1兆円規模に上るとみられる。

 サントリーHDは、連結売上高1兆8000億円のうち半分以上の9700億円余りを、サントリー食品が手がける食品・飲料事業で稼ぐ事業構造。酒類事業が中心のアサヒグループHDやキリンHDと比べて、より“食品会社”としての色合いが強い。

 欧州のオランジーナなどに代表される最近のサントリーHDの海外M&Aの実質的な主体となってきたのが、このサントリー食品だ。

 長期目標として連結売上高2兆円、海外売上比率30%を達成するためにも、今後もM&Aを継続したいサントリーHDだが、資金調達を銀行融資や社債発行などに頼ることもあり、負債比率は高い。

 11年12月末のD/Eレシオ(負債資本倍率)は1.28倍。すでに、大型買収を複数行うアサヒグループHDの0.65倍、キリンHDの1.25倍に比べても高い。サントリーHDは、「負債が多いことを理由に買収を断念した案件がいくつかある」(金融筋)といわれており、資金調達の多様化は必須だった。さらに、国内の上場会社との事業統合などもやりやすくなる。

 サントリー食品の鳥井信宏社長は、佐治信忠・サントリーHD社長の後継最右翼。中核事業会社の上場という“花道”を飾れれば、数年前から佐治社長が表明していた社長交代のタイミングとしても適切だろう。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 鈴木洋子)

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