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山崎元のマルチスコープ

「維新」と「みんな」に合併の知恵はないか?

山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]
【第261回】 2012年12月19日
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「嘘つき」は惨敗のはじまり
民主党の敗北は致命傷になる

 12月16日に総選挙が行われ、自民党294議席、公明党31議席と自公合わせて325議席の圧勝となった。

 他方、民主党は57議席と惨敗した。彼らの敗因を一言で言うなら、「嘘つきは嫌われる」ということに尽きよう。

 3年3ヵ月の民主党政権が、「やろうとしたことを頑張ったが、及ばなかった」のではなく、消費税率引き上げをはじめとして「やらないと言っていたことをやった」という裏切り行為を犯したのだから、仕方がない。

 一般に、リーダーシップにあって最大の資源は、「リーダーが言っていることは、彼(彼女)の本心だ」とフォロワーが確信することだ。民主党が政権に返り咲くことは、少なくとも近い将来は難しいのではないか。筆者は今回の民主党の敗北は、単なる「重傷」ではなく、「致命傷」になる可能性があると思っている。

 前回の総選挙で民主党に敗れる前の自民党は、利権まみれで、官僚の言いなりで、首相まで含めて大臣の辞任が相次ぐなど、政治的力量に疑問があったが、党として民主党のように明白な「嘘をついた」わけではない。

 3年前の自民党の場合はやり直しが効く敗戦だったが、今回の民主党の敗戦は質が違うのではないか。

 野田首相は、消費税率引き上げを公約に掲げて、もっと早く解散総選挙に打って出たら良かったのだ。この場合も選挙は負けた公算が大きいが、今回ほどには負けなかったのではないか。

 そして、選挙に負けても、消費税率は自公政権が引き上げてくれただろうから、野田氏の政策目的は達成できたはずだし、その後に「嘘つき」呼ばわりされることもなかったはずだ。こうした経緯なら、民主党の出直しもずっとスムーズだろう。

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山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]

58年北海道生まれ。81年東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券、UFJ総研など12社を経て、現在、楽天証券経済研究所客員研究員、マイベンチマーク代表取締役。


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