「いくら休んでも疲れが取れない人」が無意識にやっているNG習慣

仕事や人間関係…しんどいことが多い、という人にぜひ読んでもらいたいのが、『メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術』(わび著)だ。著者のわび氏は元幹部自衛官としてエリート街道をひた走っていたが、上司のパワハラと早朝深夜の激務が重なりメンタルダウン。復職を果たした後、「出世ばかりが人生ではない」「人に認められるためではなく、もっと楽しく生きたい」と思い、転職。現在は外資系企業の社員として活躍している。自衛隊などの社会人経験で身につけた仕事術、メンタルコントロール術についてツイートした内容が人気を集め、Twitterを開始して2年半でフォロワーは12万人を突破、10万超えいいねを連発し、ネットメディアにもたびたび取り上げられている。仕事・人間関係で生き抜く知恵が詰まった本書の発売を記念し、今回は特別インタビューを実施。著者・わび氏に休んでも疲れが取れない原因について聞いた。(取材・構成/川代紗生)

パワハラ上司のもとで倒れるまで働いた1年半

──今回は、「疲れ」との向き合い方について聞かせてください。わびさんも、メンタルダウンしてしばらく休職されたご経験がありますよね。疲れ切って、ポッキリと心が折れた瞬間のことは覚えていらっしゃいますか?

わび:「まだ大丈夫」と言い聞かせて働いていましたが、ある日突然、動けなくなりました。

 月約200時間の残業と、パワハラが原因で。今考えると、「まだ大丈夫」と思っている時点で、無理しすぎだったんだろうなと思います。

 自衛隊で幹部自衛官として働いていたのですが、当時、同期の中で成績がトップクラスだったこともあって、「周りの期待を裏切れない」というプレッシャーが強かったんです。

 ちょうどプライベートでは双子が生まれた時期で、もちろん子どもが生まれたことは喜ばしいことではあったんですが、職場でも家でも気が休まる暇がなくて。

 結局、職場で倒れて病院に運ばれてようやく立ち止まることができました。パワハラ上司のもとで働くようになってから、約1年半後のことでした。

 ただ、メンタルダウンの経験をしてから、働き方や生き方をガラッと変えたんです。自分のことを自分で守る強さを手に入れようと決意し、自分らしく生きるための方法を身につけました。以降、自分のペースを保ち、楽しく生きることができています。

「いくら休んでも疲れが取れない人」が無意識にやっているNG習慣わび
航空業界で働く危機管理屋。 某国立大学卒業後、陸上自衛隊幹部候補生学校に入隊。高射特科大隊で小隊長になり、その後、師団司令部や方面総監部で勤務。入隊後10年間は順風満帆だったが、早朝から深夜までの激務と上司によるパワハラが重なり、メンタルダウン。第一線からの異動を経て、「出世ばかりが人生ではない」「人に認められるためではなく、もっと楽しく生きたい」と思い、市役所に転職。激務だった自衛隊時代に比べると天国のような場所だったが、自らの成長の機会を得るため、転職後1年半で航空業界にキャリアチェンジ。給料は市役所時代の倍に跳ね上がった。自衛隊などの社会人経験で身につけたメンタルコントロール術、仕事や人間関係に対する向き合い方などを中心にツイッターで発信を開始。普通の会社員にもかかわらず、開始して2年でフォロワー数が8万人を突破。ツイートはネットニュースなどにも取り上げられ、人気を博している。2022年2月現在、Twitterフォロワーは12万人。『メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術』が初の著書。Twitter(@Japanese_hare)