夫婦の関係は、「仮面」と「素顔」の差がハッキリ出る

 親子以上に、夫婦の関係は、「仮面」と「素顔」の差がハッキリ出てきます。

 というのも、夫も妻も、大体にして結婚前に付き合っているときは、相手に好かれようと必死に「仮面」を被ります。特に婚活パーティなどで出会って、それから付き合ってという場合だと、お互いに普段の姿をあまり知りません。自分の悪いところは見せないように最初から仮面を被り、その仮面のままゴールイン、ということも少なくないのです。

 ところが結婚して、一緒に住むようになると、なぜか人は仮面をかなぐり捨ててしまいます。その結果こんな台詞をよく聞きます。

「一緒に住むようになったら、突然、オラオラ系になった」

「結婚前には『料理が好きです』なんて言ってたのに、『実は苦手だったの』なんて、お惣菜ばっかり買ってくるんです」

「結婚前はあんなに褒めてくれたのに、今は不満ばかり言う……」

 それで離婚に至るケースもあれば、悩みに悩んでうつになり、精神科を訪れるケースも多いわけです。

 こうした気持ちはわかるのですが、ある程度、仮面の下の素顔を受け入れていかなければ、長く一緒にやっていくことはできません。