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美人のもと

写真

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第43回】 2009年12月21日
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 写真好きな女性は多い。最近のデジタルカメラやカメラ付携帯電話の普及で、写真を撮る機会はどんどん増えている。旅行中の女性を見ると、写真を撮るためだけに来ているのではないかと思えてしまう人がかなりいる。しかもあまり楽しそうではなく、義務感で撮っているように見える人もいる。その義務感からは解放してあげたくなる。

 どんな写真が多いか。それは圧倒的に人物。被写体も慣れていて、ポーズまで早い。写真の整理は大丈夫なのだろうかと心配したくなるほど撮る。食べ物も撮る。撮るために食べているのだろうか。そんな写真を眺めていて気づく。美人は写真がうまい。言い換えると写真がうまい人は美人だ。上手な写真を撮ると「美人のもと」が増える。もちろん逆もあって、下手な写真を撮った人を確認すると、やっぱりがっかりすることが多い。下手な写真は「美人のもと」を減らすようだ。

 美人は写真を撮られるほうだから、撮ることは下手だと思われがちだが、そうでもない。撮ることもうまい。

 どこに差が出るのか。写真のテクニックはよくわからないが、撮る姿を見ていてわかってきた。美人は撮る姿そのものが美しいのだ。カメラと一体化している。被写体を捕らえようとしている。つまり姿勢が美しい。

 デジタルカメラや携帯電話のカメラはほとんど液晶画面を見ながら撮る。フィルムの時代はカメラと顔が近かったが、今は距離がある。この距離がやっかいだ。一体化を妨げる。距離をとるために後傾になり、しかし倒れてはいけないので、へっぴり腰になる。さらに液晶に夢中になるばかり口を開けながらだらしのない顔をして撮ってしまう。カメラに振り回されている。たぶん、まずカメラの位置を決めてその後に体勢をあれこれいじっているからだろう。そのおかげで無理な姿勢でシャッターを押し、ぶれたり、イメージしている構図とは違うものが撮れたりする。

 美人はまず撮りたいものをカメラ越しではなく、実際にしっかり見る。その次にカメラを見る。その時に美しい姿勢はできているのだ。一番の特徴は脇をきちんとしめていること。これでイメージしたものが忠実に撮れる。

 他人の撮る写真を見るばかりではなく、撮っている姿を観察してみよう。美人の撮り方を見てみよう。それだけで「美人のもと」が増えていくチャンスが生まれる。

 

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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


美人のもと

『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

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