人から干渉されない権利、人に干渉しない気遣い

「悪気もないし、よかれと思ってやっている」という人は、実は一番たちが悪いです。よかれと思ってやっている人は、まずその行動が相手を傷つけている可能性を考えましょう。

 もしも、あなたが親兄弟親戚から逃げようとしている人であれば、「話し合えば理解し合えるよ」と言ってくる人を拒否することは、悪ではありません。正々堂々と拒否拒絶し、相手を切り捨てる勇気を持ってください。

 完全に絶縁できない関係であったとしても、可能な限り距離を置くことはとても正しい行動ですし、罪悪感なんか持たなくて大丈夫です。

 もしもあなたが、「よかれと思って」上記の行動を取っている人なら、今すぐその行動をやめてください。

 やらずに見過ごすことに罪悪感を覚えるかもしれませんが、本当に助けてほしいと相手が言うまでは、絶対何もしないでください。それが本当の優しさです。

 人は、誰かからの手助けを受け入れるのにも、心の準備が必要です。

 相手の心の準備も待たず、自分の正義感だけで相手の心の柔らかい、デリケートな部分に勝手に踏み込んで行くことは、相手の心を傷つける行為です。