遊園地王が「閉園50施設」の末路を徹底分析、生き残る遊園地との差とは写真はイメージです Photo:PIXTA

1983年の東京ディズニーランド開園をきっかけに、日本全国に遊園地やテーマパークが乱立する「テーマパークバブル」が起きた。しかし、その後2000年代に入って、バタバタと閉園が相次いだ。閉園しているテーマパークにはどんな特徴があるのか、一体なぜ閉園に追いやられているのか。約30年間、日本全国のテーマパークを訪ね、取材している経験を元に著者が考える。(TVチャンピオン遊園地王 佐々木 隆)

25年間で約50カ所が閉園
遊園地の名前だけで懐かしく…

 今から四半世紀前の1998年から2022年の25年間、いったい、いくつの遊園地やテーマパークが閉園しただろう。

 ざっと数えてみたところ、主な場所だけで約50カ所。逆に、この期間に新しくオープンしたのは25カ所くらい。つまり、1年に2カ所ずつのペースでなくなり、1年に1カ所のペースで新しくオープンしている、というのが、ここ25年の遊園地・テーマパークの状況である。

 今回この25年で「閉園した(閉園予定含む)主な遊園地・テーマパーク」と「オープンした(オープン予定含む)主な遊園地・テーマパーク」を独自にまとめた。そこからいくつかの傾向や背景が見えてきた。

 なぜ、遊園地・テーマパークは閉園してしまうのか?もちろん「人が来なくなったから」が一番の理由であるパターンがほとんどだが、人が来なくなった原因に注目してみていこう。