画像のない音声会議が
見直されている

 もともと「R−Talk」は音声会議用のマイク・スピーカーとして5年ほど前に開発、前機種は持ち運びをあまり想定していないデザインとサイズだった。ところが、シンプルな操作性や音質のよさが評価され、「外出先に持ち運びたい」「海外でも使用したい」というニーズが多くなり、「R−Talk 800EX」が誕生した経緯があるという。

「企業の業務の中では、パソコンの普及でウェブ会議も増えていますが、ここに来て画像のない音声会議のシンプルさが見直されています。災害などの非常時にも、特定のネット回線を使うウェブ会議よりも、電池駆動が可能で、幅広いインフラに対応できる音声会議のほうが心強いこともあり、当社製品をお選びいただくケースが増えています」(小船主査)

 ちなみに、「R−Talk」は、パソコンとUSB接続をするだけで使えるので、ウェブ会議のマイク・スピーカーとしても有効に利用できる。クリアで自然な音声は、長時間のウェブ会議で心強い味方になってくれるはずだ。

ビジネスのスピードと
確実性をサポートする

固定電話(アナログ/IP回線)でも、ケータイ・スマホでも利用が可能。パソコンとのUSB接続でウェブ会議もできる

 実際に「R−Talk」を使用している企業からは、「ケーブルをつなぐだけで特に操作が不要なので、パソコンが苦手な社員でも使える」「エコーが入らず、大きな声ではっきり聞こえてストレスフリー」など、機器の性能を評価する声のほか、「海外に出張中の社員と本社の複数のメンバーで行う遠隔会議に重宝している。ケータイにも接続できるので途上国での用途が広がりそう」「遠隔会議がスムーズに確実に行えるようになり、経営判断がスピードアップした」など、利用効果を評価する声が多く届いているという。

固定電話なら受話器からカールコードをはずし、R-Talkにつなぐだけ。ケータイやスマホはケーブルやBluetoothで接続する。難しい設定はいらず、誰でもすぐに使える簡単設計だ

「R−Talk」は会議用のマイク・スピーカーだが、利用法に制限はなく、さまざまな部署で自由な使い方ができる。例えば、得意先との商談中に技術的な質問が出て、すぐに技術担当に確認して回答したいとき。伝達による確認よりも、直接やりとりしたほうが商談はスムーズに進むはずだ。「また、グローバル展開されている企業が、開発拠点に長期滞在する社員に携帯させ、日々の報告を行わせるという使い方も可能です。その他、緊急時の対策会議や、経営層の意思決定を迅速に伝えるときにも利用できます」(小船主査)。

 ビジネストラベルの効率化というと、スムーズな移動やコスト削減に目が向きがちだが、成果があってこその効率化。顧客との商談や、現場と本社との打ち合わせをスマートに行い、ビジネスを加速するこのようなツールを賢く使いこなすことも重要だ。

出張先でも社内のメンバーに問い合わせ、商談がスムーズに進む