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セイコーグループの名誉会長死去で
後を継ぐ服部真二CEOの背負う重い課題

週刊ダイヤモンド編集部
2013年1月24日
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2012年11月、歌舞伎座新開場に向けてのカウントダウン点灯式に参加した服部禮次郎氏 Photo:JIJI

 腕時計大手でセイコーホールディングス名誉会長の服部禮次郎氏が1月22日、死去した。享年92歳。「世界のセイコー」の総帥として20年以上グループを治めてきたが、今後は養子縁組をした甥の服部真二・同社会長兼グループCEO(60歳)が名実ともにその役目を担うこととなる。

 セイコーは、業績不振の理由などから2010年に真二氏が社長に就任して、改革を進めてきており、一部で成果が上がっている。

セイコーホールディングス傘下で業績が上向いている高級百貨店の銀座・和光

 例えば、銀座四丁目の時計台で有名な百貨店「和光」は、売上高が全体の1割に満たないものの、セイコーの中でも赤字を垂れ流す、業績不振の象徴的な存在だった。

 何をしたかといえば、セイコーの艦隊店として、腕時計販売店を玄関そばに置いた。休日を減らし営業時間の延長なども実施。さらに関連店舗の集約をし、在庫管理の効率化も実施するなど、ようやく今年度に営業黒字に転換できる見通しになったのだ。

 主力の腕時計事業にも新たな芽が出ている。これは12年9月に発売された新機種「アストロン」で、GPS機能を使うことで世界のどこにいても時間が補正できるもの。新機能がファンの心をつかみ、販売も目標を達成できる勢いだ。

 しかしながら、経営の数値を見れば改革の効果は微々たるもので、セイコーの前途は多難である。10年に掲げた中期経営計画の目標値と現実がかけ離れているのだ。

 わかりやすいのが売上高。今年度の目標4100億円に対して2900億円になる見込み、営業利益も210億円に対して95億円にとどまる見通しだ。

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