2日午後以降の人気入試

 2日午後も、まずは男子校から見ていこう。受験者数158人の京華(2回)は3倍台後半、同60人の2回特選は4倍台半ばまで人気が上昇している。同106人の聖学院(2回アドバンスト)は、実倍率7.07倍から2桁倍率になりそうな情勢である。

 共学校はどうか。受験者数200人台では、桐蔭学園中等教育学校(2回)が3倍台前半になりそうなものの、日本大学(B回)は7月よりも落ち着いている。同100人台では、広尾学園(医進・サイエンス)は7月より落ち着いて3倍台半ばに、かえつ有明(特待2回)は依然として6倍に迫っている。芝浦工業大学附属(特色入試)は11倍台半ば、東京都市大学等々力(2回S特選・算数)は3倍に迫る勢いである。7月に9倍超も見えた日本大学藤沢(2回)は8倍台半ば、桜美林(2回)は3倍乗せ、青山学院横浜英和(B)は5倍台半ば、7月には8倍に迫っていた安田学園(先進特待4回)は9倍台後半へと続伸するなど、高倍率の入試が並んでいる。

 3日午前の人気入試は激減している。7月に5倍台半ばを目指していた東京都市大学付属(3回)は6倍台前半へとさらに伸ばしそうで、実倍率3.27倍の公文国際学園(B)は4倍乗せとなりそうだ。3日午後には、実倍率3.29倍の淑徳(特進2回)が唯一4倍台半ばを目指す展開となっている。

 4日午前男子校は高輪(C)のみで、続伸して5倍前半になりそうだ。共学校は3校しかなく、志望者が高倍率の入試を避けている様子がうかがえる。いずれも受験者数100人未満だが、実倍率3.6倍の駒込(5回)が続伸して7倍台半ばをうかがい、森村学園(3回)は5倍を超えそうな一方で、穎明館(4回)は3倍に迫る程度に緩和しそうである。4日午後は、東京電機大学(4回)が7月より少し積みまして5倍台後半に、受験者数107人のドルトン東京学園(4回)は実倍率8.92倍がほぼ倍増するほどの勢いを持っている。

 5日午前は、26年度から明治大学の系列校となって共学化、校名も明治大学付属世田谷に改称予定の日本学園(3回)が熱い。23年入試は男子の募集のみで、志望者数は実に10倍に達し、どれくらいの合格者を出すかは見えないものの、実倍率1.61倍から飛躍的に高まることは間違いない。同じく男子校の佼成学園(2回特別奨学生)は実倍率1.55倍が1倍台後半になる動きを見せている。

 5日午後は、関東学院(二期)が大きく志望者数を増やしており、9倍台の可能性もある。6日午前は山手学院(後期)が7倍台後半となりそうだ。