2月2日の狙い目入試

 2日以降は緩和傾向にある入試が多いため、受験者数100人以上を中心に見ていこう。

 男子校では、受験者数890人とこの日一番人気の明治大学付属中野(1回)が、7月では3倍割れもあり得る状況だったものの、9月にはだいぶ盛り返している。受験者数431人と人気の鎌倉学園(2回)は、1日午後同様緩和傾向にあり、実倍率3.92倍が3倍台半ばになりそうだ。同382人の獨協(3回)は、7月より盛り返しても実倍率4.24倍から3倍台半ばへ、同239人で実倍率2.78倍の暁星(1回)は2倍台半ばに、それぞれ緩和しそうである。同561人と大人気校の世田谷学園(2回)は大きく志望者数を減らしているため、1倍台半ばまでの緩和が見込まれており、狙い目の入試といえそうだ。上位層は堅調だが中堅層が減少気味の学習院(1回)も緩和傾向である。

 共学校では、上位層を大きく減らした慶應義塾湘南藤沢が、実倍率5.44倍から4倍台前半へ大きく緩和する状況にある。実倍率2.04倍と付属校の初回入試にしてはハードルが低い明治大学付属明治(1回)は、1倍台後半まで緩和が見込まれており、共学校で一番の狙い目入試となりそうだ。日本大学第一(4科2回)は3倍割れ、実倍率6.48倍もあった東京電機大学(3回)は7月より盛り返して4倍台半ばと、入りやすいとまではいえないが、少し受けやすくなってきた。

 7月よりも盛り返している入試としては、芝浦工業大学附属(2回)、東洋大学京北(3回)、駒込(3回)が挙げられ、いずれも3倍以上を維持しそうである。受験者数100人未満では、武蔵野大学(3回)が1倍台半ば弱とかなり受けやすく入りやすい状況にある。

 2日午後の狙い目入試は、7月とはすべて入れ替わっている。実倍率8.94倍と大人気だった広尾学園小石川(3回)は6倍台前半までの緩和が見込まれている。淑徳(東大2回)は1倍台前半と受けやすくて入りやすい。受験者数が100人に満たないが、三田国際学園(IC3回)は4倍台前半へ、足立学園(特別奨学生2回)は3倍台前半へと、いずれも緩和している。