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ビジネスマンのための 大学・大学院の歩き方

「名古屋学院大学大学院 外国語学研究科 英語学専攻(通信制)」 TOEICハイスコアを狙うより、大学院で“英語学修士”を取得すべし

並木浩一 [ダイヤモンド社 編集委員]
【第23回】 2009年4月7日
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 今回紹介するのは英語学の大学院、しかも通信制である。

 中京圏のキリスト教主義大学、名古屋学院大学の通信制・外国語学研究科は、現職の中学・高校の英語教員にはよく知られた存在だろう。職場を離れる事なく通信教育で英語学の修士が取得できる事に加えて、門外漢には判りにくいかもしれないが、すでに一種免状を持っている教員が専修免許状にアップグレードが可能。英語で身を立てていこうと思う人間にとって、絶好のキャリアパスを提供する。

 このユーティリティを、一般のビジネスマンが見逃す手はない。ビジネスマンの必須ツールともいえる英語を学び、その能力を客観的に評価されるために、この大学院は有効だ。

日本でTOEICは
過大評価されすぎ?

 ビジネスマンの英語力といえばTOEICと考えられがちだが、TOEICには英語の運用能力を測る物差し以上の意味はない。学位でも資格でもない「スコア」は、日本では妙に過大評価された「検定の点数」に過ぎないといってもいいのではないだろうか。実際、英語圏諸国ではTOEICの知名度は低い。外資系企業の求人で求められているスコアが妙に低い事が多いのは、このスコアが一種の足切り以上の意味を持たない事を知られているからだろう。

 一方で『修士(英語学)』というのは学位であり、アカデミック・バックグラウンドを示す国際標準のステイタスである。スコアが700だ800だという目先の話にこだわるようなものではない、超越的な資格である。TOEICでハイスコアを出すために何年も英語の学習を続けるのと、2年制の通信制のどちらかを選ぶ選択は、大人なら考えてみてもいい。

 実際、名古屋学院大学の通信制・外国語学研究科は教員だけでなく、英語を仕事に使う一般ビジネスマンが多く在籍している。通信教育を採ることからもわかるように、特に社会人を対象に「英語について高度の運用能力の育成、その関連領域に関する専門的な知識を総合的に備えた人材の育成」を目指した大学院なのである。

 もうひとつ、この大学院の名古屋という立地についても注目してみたい。通信制の大学院と言ってもスクーリングがあるため、実際は自分の居住エリアの中にしか選択肢をつくらないひとが少なくないが、これは可能性を狭めていることに他ならない。名古屋は東海/中京圏であるだけでなく、通信制であることを考慮に入れれば首都圏、近畿圏からでも充分にスクーリング圏内である。朝6時品川発のN700系のぞみは、7時29分に名古屋着だ。

 スクーリング等の必要を学事歴から拾ってみると、1年次4月に開講式、学習研究ガイダンス(2日間)、夏季スクーリング4日間(1年次8月中旬)、冬季スクーリング2日間(1年次12月上旬)。2年次は論文演習科目6コマ分が通常2~3日、中間発表会(8月中旬)、修士論文最終試験1日。有給休暇でクリアできそうな範囲ではないだろうか。少なくとも、居住地の近くで土日に通う通学制の大学院と、比較検討する価値は十分にある。

 さらに注目すべきは、この大学院が2008年4月から開設している博士後期課程。英語学とその関連分野を扱う通信制大学院博士後期課程は日本初である。修士課程を乗り越えれば、仕事を続けながら博士号までの道筋が描かれている。

名古屋学院大学大学院 外国語学研究科 英語学専攻(通信制)

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並木浩一 [ダイヤモンド社 編集委員]

1961年生まれ。青山学院大学フランス文学科卒、放送大学大学院修了、修士(学術)。編集者・執筆者として長年資格取得のテーマを手がけ、関連の著書に「最新 資格の抜け道」、共著に「『資格の達人」「税理士試験免除マニュアル」(いずれもダイヤモンド社刊)がある。


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