中学受験があたり前になった今、受験科目の中で一番気がかりなのは算数ではないでしょうか。「お父さん」に算数を教えていただきたい理由は、「お父さん」こそが、塾の先生や家庭教師よりも、最もお子さんにとって最適な教師となりえるからです。そのためにはまずお父さんが算数の楽しさをご理解いただき、それをお子さんに伝えていただくことが重要です。

当連載では、私(タケウチ)とお父さんのやりとりを通じて、中学受験でよく出てくる算数の問題をわかりやすく解説します。算数の中でも、受験問題でよく出てくる「周期算」「つるかめ算」「食塩水」「平面図形」「計算問題」の5つのジャンルから出題。1ジャンルあたり全3回にわたり、練習問題や過去問題を実際に解いていきたいと思います。

【超基本】
 まずはここを押さえよう!

タケウチ:さて、今回からは図形編のスタートです。といっても図形編で扱うのは平面図形のみですが、非常に大切な分野なので、ぜひ理解を深めていただければと思います。

父:そう言えば、台形の面積の求め方を忘れてるな…。

『平面図形』編【STEP1】:<br /> ひし形は「クルッ」と回して正方形ととらえる

【例題】
 例題を解いてみよう!

『平面図形』編【STEP1】:<br /> ひし形は「クルッ」と回して正方形ととらえる 【例題1】
右図のような図形があります。四角形ABCDの面積を求めてください。ただし、ADとBCは平行です。

父:四角形ABCDって、ADとBCは平行って書いてあるからつまり台形だよね?

タケウチ:そうですね。すでに(上底)と(下底)の長さはそれぞれ分かっているので、あとは高ささえ分かれば面積は求めることができます。