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アジアの空に中長距離LCCが続々参入
シンガポール航空系がもくろむ日本直行便

週刊ダイヤモンド編集部
2013年2月19日
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LCCでは珍しい大型機ボーイング777を使用した402人乗りだ

 アジアの空で、飛行時間4~9時間と中長距離を飛ぶLCC(格安航空)が台頭している。日本に乗り入れる航空会社も増えてきた。

 すでに、エアアジアグループ(マレーシア)のエアアジアXや、カンタス航空(オーストラリア)傘下のジェットスター・アジアが乗り入れているが、昨年10月、シンガポール航空子会社のLCC、スクートが成田空港に就航した。成田から台北経由でシンガポールまで約9時間、片道1万8780円(燃油費と空港使用税を含む。荷物預け、食事は含まない)からという格安料金である。日本航空(JAL)や全日本空輸(ANA)などのフルサービスエアラインであれば、エコノミークラスの割引運賃でも燃油費込みで6万円程度する。

 シンガポール航空が中長距離LCCに乗り出した背景には、東南アジア航空業界の急激な変化がある。東南アジアでLCCが誕生したのは2004年だが、わずか10年足らずの間にLCCのシェアは急拡大した。12年度末には4時間以内のフライトのうち、52%がLCCのシェアとなる見通しだ。

 だが、東南アジア域内に閉じこもっていては市場に限りがある。そこで、「4時間以内のフライトでLCCが急拡大したように、4~9時間のフライトにもLCCのマーケットはある」(スクートのキャンベル・ウィルソンCEO)と中長距離路線への参入を決断した。 

 もともとLCCのビジネスモデルは短距離路線が常識だ。航空機の空港での折り返し時間を極力短くして、航空機の稼働時間を長くすることで収入を高める。また、座席シートが狭いため、利用客も短時間移動が好ましい。

 業界の常識を覆す中長距離LCCに勝算はあるのか。ウィルソンCEOは、「欠かせない要素が二つある」と説明する。「一つは適切な機材を使用すること、もう一つは4~9時間のフライトに限定する」ことだ。

 一般的な短距離LCCは、エアバス320機やボーイング737機といった180席ほどの小型機を使いエコノミークラスしか設けていない。これに対してスクートは、400席ほどの大型機B777機を使い、エコノミーと上位の「スクートビズ」の2クラス制とした。長距離移動では、シート幅や前後幅が狭いと疲れてしまうが、大型機ゆえ機内は広い。

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