「デパ地下」にディスカウントストアのオーケーが出店することになった立川高島屋S.C.「デパ地下」にディスカウントストアのオーケーが出店することになった立川高島屋S.C. 写真:朝日新聞社/時事通信フォト

今秋、立川高島屋S.C.の「デパ地下」にディスカウントストアのオーケーが出店することがダイヤモンド編集部の取材で分かった。グループの垣根を越えた百貨店と格安スーパーの連携は、小売業界でも超異例の試みとなる。リニューアルで突き進む“低価格路線”に勝算はあるのか。(ダイヤモンド編集部 下本菜実)

郊外店で苦戦してきた高島屋の
起死回生の切り札

 2023年1月末、立川高島屋S.C.は多くの地元市民に惜しまれながら、百貨店区画の営業を終了した。現在は専門店区画の営業を続けながら改装を行っており、今秋にリニューアルオープンを予定している。

 化粧品や婦人服売り場など延べ床面積の3分の1ほどが生まれ変わるが、中でも「デパ地下」は大きく様相が変わりそうだ。

 編集部による取材で、地下食料品フロアにディスカウントスーパーのオーケーが出店することが分かった。

 オーケーは「毎日が特売」の経営方針の下、首都圏に約140店舗を展開するスーパーチェーンだ。23年秋には商業施設、マロニエゲート銀座にも出店を予定している。

 次ページでは、高島屋が初めてオーケーと組む理由と、“異例のタッグ”に勝算はあるのかどうかに迫る。