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運が悪ければロシアが焼け野原になっていた!?
あなたの頭上にも降って来る「怖い隕石」の科学

岡 徳之
2013年3月1日
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2月中旬、ロシア南部のチェリャビンスク州一帯に落下した隕石は、被災者が被った心理的ダメージのケア、インターネット上での“ニセ隕石”の売り込み問題、さらにはロシアの対宇宙防衛議論に至るまで、今も各所で波紋を広げている。死者が出なかったのは不幸中の幸いとはいえ、今回甚大な被害をもたらした“隕石”とは、そもそもどんなものなのか。どのような経緯で地球に落下してくるのだろうか。専門家に話を聞くと、隕石は常日頃から世界中に落下しており、それらが本来持つインパクトは我々の想像を遥かに超えるようだ。あなたの頭上にも降って来る「怖い隕石」の正体を科学する。(取材・文/岡 徳之、協力/プレスラボ)

耳をつんざく轟音と猛烈な衝撃波
あなたは無事に家へ辿り付けるか?

大小含め、隕石は常日頃から世界中に落下しているという。写真は鉄隕石の破片の一部Photo by (c)Tomo.Yun

 耳をつんざくような轟音が聞こえた途端に、猛烈な衝撃波で体ごと吹き飛ばされる。外出中にそんな得体の知れない災害に巻き込まれたら、あなたは無事に家へ辿りつくことができるだろうか――。

 「戦争でもないのに、そんなことが起きるはずがない」とタカをくくるなかれ。あなたの頭上にもいつ降ってくるかわからない想定外の災害、それが「隕石」である。

 2月15日、ロシア南部チェリャビンスク州一帯に隕石が落下。ロシア保健省の発表によると、18日までに、州内の負傷者が1491人に上った。死者こそ出なかったものの、その災禍は今も各所に波紋を広げている。

 衝撃派で窓ガラスが崩壊したままの建物が残るなど、被害の爪痕が残るチェリャビンスク州では、負傷者のほとんどが手当を受け、通常の生活に戻っているという。しかし中には、隕石落下当時の恐ろしい記憶を拭えず、「爆発音などの大きな音に敏感になった」「夜眠れなくなった」といった、深刻な精神的苦痛を持ち続けている患者がいる。

 ロシア当局には、街の建造物などの復旧だけでなく、こうした目に見えない精神的なダメージのケアについても、対応が求められている。

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おか・のりゆき

「マイナビニュース」「J-CAST」など、主にウェブ媒体での執筆活動を行ない、IT業界全体を俯瞰するマ クロな視点とウェブ技術に特化したミクロな視点で、業界を定点観測している。デジタルネイティブ世代とロスジェネ世代の中間層(1986年1月生まれ)。PRエージェンシー勤務を経 て、2011年より企業広報・ソフトウェア開発を専門とした株式会社tadashikuを立ち上げる。国内大手BtoCブランドのPR業 務に従事し、国際的な広告賞を受賞したデジタルクリ エイティブキャンペーンにも携わった。


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