大学生、そして社会人からも圧倒的な支持を受ける就活塾「我究館」をご存じだろうか。
第一志望内定率93.1%と圧倒的な成果を残し、ロングセラー『絶対内定』シリーズの著者としても有名だ。では、採用される人、されない人の差はどこにあるのだろうか。今回は、絶対シリーズの中でも人気の『絶対内定2025 面接』より、面接の攻略法を紹介する。

絶対内定Photo: Adobe Stock

「企業選びの軸」が最も大切

「企業選びの軸は何か」
 志望動機を考えるとき、まずこれを明確にする。
 面接官も、まずこれを確認する。
「しっかりと意志を持って就職活動をしている人」なのか。それとも、その場しのぎの就活生なのか。「即席志望動機」を作り、とりあえず企業を受けている人なのか。

「企業選びの軸」は、どうすれば見えてくるか。
 まずは、「社会に与えたい影響(Giving)」を明確にすることだ。
 言い換えるなら、きみが、「誰のために」「何のために」今回の人生を使おうとしているのか。それを明確にするのだ。
 例えば「人の心を動かす仕事がしたい」と考えている人の志望企業はどうなるか。広告、テレビ、ネット業界などが候補に挙がるだろう。

「広告の力で、人に感動を提供したい」
「テレビ番組で、人を元気にしたい」
「新しいネットサービスを通して、人の日常を明るくしたい」
手段は違うが、すべて「人の心を動かす」仕事だ。

 もう1つ例を挙げよう。
「世界の格差をなくしたい」という思いを持っている人。ゼネコン、インフラ、メーカーなどが志望企業になるだろう。

「途上国に、道や建物をつくり、経済成長の一助としたい」
「水や電気を安定させ、その国の安定成長に寄与したい」
「現地に工場をつくり、雇用を生み出したい」

 先ほどと同様に、手段は違うが、どの業界に行っても思いはかなうだろう。この軸は、志望動機の話の出だしに使える。
「『人の心を動かしたい』というのが私の夢です」という具合に。

(本稿は、『絶対内定2025 面接』を抜粋、再構成したものです)

藤本健司(ふじもと・けんじ)
我究館館長
千葉大学教育学部卒業後、(株)毎日コムネット入社。営業に配属され、2年目に優秀社員賞、3年目に社長賞を受賞。2012年「世界の教育問題に対峙したい」との思いから、青年海外協力隊としてケニア共和国で活動。3年間、JICAや現地の省庁と連携し、児童福祉施設における情操教育やカウンセリングに携わり、「人は志や気づきによって大きな成長を遂げられる」ことを実感する。2016年より(株)ジャパンビジネスラボに参画。我究館学生校の主担当コーチとして大学生をサポート。2017年10月より副館長を務め、2021年5月より現職。外資系投資銀行、コンサルティングファーム、総合商社、広告代理店など、難関企業に多数の内定実績がある。著書に「絶対内定」シリーズがある。