今年も「鍋の季節」がやってきました。寒い夜は、1~2人前の「小鍋」で温まりながら、「おつまみ」で晩酌を楽しみたいですね。そこで、この記事では、大人気料理家の小田真規子先生の最新作『23時のおつまみ研究所』(ポプラ社)と、ロングセラー『まいにち小鍋』(ダイヤモンド社)から簡単&美味しいレシピを抜粋して紹介。冷蔵庫にある「納豆」を使って、「納豆チゲ」(小鍋)「納豆オムレツ」(おつまみ)を作ります。ぜひ、今日の晩御飯の参考にしてください!

【今日の晩ごはん】冷蔵庫にある「納豆」でつくる激うま2品…【納豆チゲ】【納豆オムレツ】こってり味噌味でビールが進む「納豆ちげ」

 まず、『まいにち小鍋』から、こってり味噌味でビールが進む小鍋レシピ「納豆チゲ」をご紹介します。

【材料】1人前
ひきわり納豆(豆板醤小さじ1としょうゆ大さじ1を混ぜる)…1パック(45g)
エノキ(石づきをとって小房に分ける)…1パック(100g)
ニラ(1cm長さに切る)…1/2把(50g)
合いびき肉…100g
ごま油…大さじ1

【スープ】
味噌…大さじ2
砂糖…小さじ1
水…2カップ

【作り方】
(1)鍋にごま油を中火で熱し、合いびき肉をさっと炒めたら、混ぜ合わせた【スープ】を注ぐ。
(2)煮立ったらアクをとり、エノキ、納豆を加えほぐしながら煮る。
(3)最後にニラを加えて、1~2分全体がしんなりするまで煮る。

 続いて、『23時のおつまみ研究所』から、しょうゆの香りをきかせた「納豆オムレツ」をご紹介します。

【今日の晩ごはん】冷蔵庫にある「納豆」でつくる激うま2品…【納豆チゲ】【納豆オムレツ】しょうゆの香りをきかせた「納豆オムレツ」

「納豆には付属のたれを入れるもの」と思っていませんか? おつまみにかぎっては、それはあんまりおすすめしません。

 というのも、付属のたれはちょっと甘いのです。そのため、たれは卵に加えて、納豆にはしょうゆを加えて納豆オムレツにしてみました。

 すると、たったこれだけでもキリッとした塩気で味にメリハリが生まれ、お酒がすすむ味に。卵の半熟感と、しょっぱい納豆との相性、最高です。

【材料】
納豆(小粒)…1パック(40g)
しょうゆ…小さじ2
卵…3個
サラダ油…小さじ1
バター…小さじ2

【作り方】
(1)納豆に、しょうゆ、付属の辛子だけを加えてよく混ぜておく。
(2)ボウルに卵を割り、付属のたれを加え、箸先を立て、泡を立てないよう30回混ぜる。
(3)フライパン(20cm)に油を中火で2分熱する。バターを加え、溶けたら卵液を一気に注ぐ。
(4)まわりが少し固まったら、ゴムべらで手早く20回混ぜる。弱火にし、納豆を手前半分にのせる。卵を向こうから折り、そのまま2分ほど焼く。

*この記事は、『23時のおつまみ研究所』『まいにち小鍋』の一部を編集したものです。

小田真規子(おだ・まきこ)
料理研究家。栄養士。スタジオナッツ主宰。女子栄養大学短期大学部卒業後、香川調理製菓専門学校で製菓を学ぶ。「料理をすること」も好きだが、より「考えること」が好きで、度重なる試作・研究の末に、食材や調理の原理原則を独自に導き出して概念化し続けてきた。そのため、「作ると料理がうまくなるレシピ」と定評がある。それがきっかけとなり制作した著書『料理のきほん練習帳』(高橋書店)は、シリーズ60万部に迫り、料理レシピ本大賞in Japan 2014入賞もはたすロングセラーになったほか、『まいにち小鍋』(ダイヤモンド社)、『23時のおつまみ研究所』(ポプラ社)など著書は100冊を超える。