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中谷彰宏の人生道場

「やりたいから、やりたい」では、
企画は、通じない。

~ プラス1%の企画力 No.007 ~

中谷彰宏 [作家]
【第17回】 2008年3月3日
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『中谷彰宏の人生道場』テーマ第2弾は、「企画力」です。企画力と一言でいっても、「本当の企画力とは何か」をわかっている人は多くありません。企画した“つもり”になっている人が非常に多いのです。人に感動を与えたり、人を楽しませたりできる、質の高い企画を生むためには、「1%でもいいからプラスしたい」という強い思い入れが重要。これまで、数えきれないほどの企画を自ら作り、またさまざまな人たちの企画も見てきた経験を持つ中谷彰宏が、「本当の企画力とは何か」を伝授します。


「やりたいから、やりたい」では、
企画は、通じない。


 企画力の半分は、通す力です。
 
 出した企画が断られるという想定がまったくない人は、「こんなのわからない人はバカだ。頭が固すぎる」と言うのです。

 これはあまりにも仕事に対する熱意がなさすぎます。熱意のある人は、100回断られても、手を変え品を変え、なぜこれがいいのか、なぜこの企画をやる意味があるのかを説明し続けます。

 何度NGを出されても食いついて、とりあえず100回説得してみよう、それでもダメならもう100回やってみようと思える人が、本当にヤル気のある人です。
 
 1回でOKが出るわけがありません。1回断られて「信じられない」と言いますが、1回で通るほうが逆に信じられないのです。

 上司が部下の出した企画をボツにするのは当たり前です。企画は山積みになっています。100倍、1000倍、1万倍の企画の中から1案を通さなければならないのです。
 
 上司が「企画出せ、企画出せ」と言うのは、実はいい企画が少ないからではなく、粘る人がいないからです。実は、上司は「説得してよ」と思っています。上司はその上の上司を説得しなければならないからです。

 「私がやりたいから」と言うのは、100の根拠のうちの1個でしかないのです。それを上に通すことはできません。つまり、相手の立場がわかっていないのです。
 
 感覚だけで「これは絶対面白い」と言うのではなく、それを論理にしなければなりません。よく起こりがちな現象は、感覚を感覚で説得しようとすることです。それはムリです。論理を論理だけで説明することもできません。

 感覚と論理の両方を組み合わせることです。感覚的なものであればあるほど、論理的な裏づけで詰めていかなければ、説得は絶対できません

 同じアイデアでも、手を変え品を変え説得し続けた人と、「信じられない」と言ってよそでグチをたれていた人とで、通るかどうかが分かれるのです。

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中谷彰宏 [作家]

1959年4月14日、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒。博報堂で8年間CMプランナーの後、株式会社中谷彰宏事務所設立。ベストセラー「面接の達人」シリーズを含め、著書多数。中谷彰宏公式ホームページ
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