3月19日放送のTBS「THE TIME,」に、『落合式イタリアン』の著者でイタリアンの巨匠・落合務シェフが出演。「バーニャカウダ」「カルパッチョ」「ティラミス」などを日本に広めた第一人者としても知られていますが、あえて料理人60年のこだわりを手放し、ギリギリまで省略した家飯レシピを披露しました。
少ない材料で作れる/時短/ボリューム満点と3拍子そろったイタリア料理こそ、理想の家庭料理。プロとして、ときに家庭人として、同じ料理を何度も作ってきた百戦錬磨のコツとは? 本記事では、『プロの味が最速でつくれる! 落合式イタリアン』から、トマト、クリーム、そしてカルボナーラという三大定番パスタのレシピを特別に紹介します。

【TBS「THE TIME,」で話題!】料理人60年の落合務シェフが辿り着いた、「究極の家飯」パスタ

自宅なら全卵でやろう! 常識やぶりの「カルボナーラ」

 お店では、カルボナーラは卵黄で作るのが一般的です。だけど、自宅で作るときは、余った卵白に困ってしまう。そこで、卵をまるごと使っておいしい作り方を考えました。

 コツは、卵の火の入れ方です。卵はすぐに火が通って固くなる。だからパスタに卵液をからめるときは、鍋の下の火を消したり、鍋を火から遠ざけたりして、できるだけ余熱で卵に火を通す。

 パスタと卵液を混ぜて「まだ、しゃばしゃばだな」と思ったら火をつけ、固まりそうになったら火からおろす。このタイミングさえつかめれば、成功間違いなしだよ。

レシピ① 全卵カルボナーラ

【TBS「THE TIME,」で話題!】料理人60年の落合務シェフが辿り着いた、「究極の家飯」パスタ
材料(1人分)
◉主材料

スパゲティ…80~100g
卵…2個
パルミジャーノチーズ…大さじ1
ベーコン…60g
 ⇒細切りにする

◉調味料
オリーブオイル…大さじ1
黒こしょう…適量
作り方
1 卵液を用意する

パスタをゆで始める。小さめのボウルに卵を溶きほぐし、チーズを加え、こしょうをたっぷりふり、フォークでよく混ぜ合わせる。

2 ベーコンを炒める
鍋にオリーブオイル、ベーコンを入れて弱めの中火にかけ、じっくり炒めてうまみのある脂を出す。火を止めてベーコンをいったん取り出し、鍋に残ったうまみのオイルにパスタのゆで汁大さじ1を加え、よく混ぜてなじませる。

3 卵液をパスタにからめる
ゆで上がったパスタを2の鍋に入れてからめる。1の卵液を入れ、パスタに手早くからめる。鍋を中火にかけ、下の卵液が固まってきたら、鍋を揺すりながらゴムベラでほぐす。卵が固まりかけたら火からおろして数回混ぜ、ちょうどよくなったら器に盛る。ベーコンをのせ、こしょうをたっぷりふる。