<正解>
 あなたは自分の帽子の色を答えられる

 数ある「帽子問題」のなかでも、これはかなり有名な問題です。
 ポイントは、人によって見ることができる帽子の数が異なること。
 ふつうに考えると、最も多くの情報を得ている姉が有利ですが……。

一瞬で答えが出る場合がある

 “自分の帽子の色はわからないが、前に立っている人の帽子は見える。”
 “3人は赤帽子2つ、青帽子2つのうち、いずれかをかぶらされている。”

 あなたと兄にとっては不利な状況ですが、姉は自分以外の全員の帽子を見ることができます。
 そしてこの状況を見ると、姉が一瞬で答えられる場合があることがわかります。それは、

 あなたと兄の帽子の色が同じだったときです。

 同じ色の帽子は2つしかないため、あなたと兄の帽子の色が同じなら、姉は自分の帽子が2人とは異なる色だと瞬時にわかります。

沈黙の意味に気づけるか

 あなたと兄の帽子が同じ色なら、姉は自分の帽子の色を即答できる

 これが判明しました。

 ですが問題文には、「はじめは誰も答えられなかった」とあります。
 この沈黙が意味すること。それは、

 あなたと兄の帽子の色が同じではなかったため、姉は答えがわからなかった

 ということです。
 そしてあなたは、前に立っている兄の帽子の色がわかります。
 よって、兄の帽子とは違う色を答えれば、あなたは正解できます。

「思考」のまとめ

 いちばん多くの情報を持つ人ではなく、2番目の人が答えられるという面白い問題です。
「姉がわかっていない」という情報が、重要なヒントになっていましたね。
 姉の視点で考え、「姉が答えられない=特定できない組み合わせだ」と気づけたら、答えられる問題でした。
 自分の持っている知識や情報だけでは答えがわからないことでも、他者の思考や行動の意図を見抜くことで、新たなヒントを得られることがあるのです。

 ・他者の行動の裏にある思考や意図も、大きなヒントにできる
 ・「わかっていない」という状況から、わかることがある

(本稿は、『頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』から一部抜粋した内容です。)

野村裕之(のむら・ひろゆき)
都内上場企業のWebマーケター
論理的思考問題を紹介する国内有数のブログ「明日は未来だ!」運営者。ブログの最高月間PVは70万超。解説のわかりやすさに定評があり、多くの企業、教育機関、テレビ局などから「ブログの内容を使わせてほしい」と連絡を受ける。29歳までフリーター生活をしていたが、同ブログがきっかけとなり広告代理店に入社。論理的思考問題で培った思考力を駆使してWebマーケティングを展開し、1日のWeb広告収入として当時は前例のなかった粗利1,500万円を達成するなど活躍。3年間で個人利益1億円を上げた後、フリーランスとなり、企業のデジタル集客、市場分析、ターゲット設定、広告の制作や運用、セミナー主催など、マーケティング全般を支援する。2023年に現在の会社に入社。Webマーケティングに加えて新規事業開発にも携わりながら、成果を出している。本書が初の著書となる。