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パウエル契約問題で実感した外国人選手「売り手市場」の崩壊

相沢光一 [スポーツライター]
【第7回】 2008年3月18日
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 球春がやってきた。20日にパ・リーグ、22日にはセンバツ高校野球、25日には日本で特別に組まれたメジャーの開幕戦・レッドソックス-アスレチックス戦が行われ、28日にはセ・リーグが開幕する。野球ファンにとっては待ちに待った日々の到来である。

 今シーズンは見どころも盛り沢山だ。まず星野ジャパン。星野監督は北京オリンピックに向け誰を代表に選び、公約通り金メダルを獲ることができるのか。日本国中の注目を集めることは確実だ。メジャーではビッグネームとなったイチローや松坂大輔、松井秀喜らはもちろん、先駆者である野茂英雄や再起を賭ける桑田真澄の動向が気になる。また、初挑戦組の福留孝介、黒田博樹、小林雅英らのプレーからも目が離せない。

 日本のプロ野球は楽しみな新人が目白押しだ。甲子園を沸かせた中田翔(日本ハム)、佐藤由規(ヤクルト)、大学野球での実績を持つ大場翔太(ソフトバンク)、長谷部康平(楽天)、加藤幹典(ヤクルト)などである。オープン戦ではいずれもプロの洗礼を受けた。長谷部などは左ヒザを故障し出遅れることになってしまった。彼らがこの苦難をどう乗り越え、這い上がってくるかに興味がかきたてられる(知名度は低いが、九州国際大から広島に入った松山竜平が関係者の間では評価が高い。要注目)。

 また、巨大戦力を抱えた巨人が額面通りの強さを発揮するかも大きな見どころだ。昨年、ペナントレースを制しながら、プレーオフで中日に敗れたのがよほど悔しかったのだろう。ヤクルトから4番のラミレス、エースのグライシンガー、横浜から抑えのクルーンを獲得した。優勝したチームがさらにこれだけの大補強をしたのだから勝って当たり前。この巨人に他の5球団がどんな戦いを挑むのか。少々いびつな構図ではあるが、興味津津だ。

 そんなこんなで今年の野球界は盛り上がりそうだが、あと味の悪い出来事もあった。オリックスとソフトバンクの間でもめたジェレミー・パウエル投手の契約問題だ。急激に変わりつつある日本のプロ野球界を表す出来事ともいえるので、改めて検証する。

 まず問題の経緯をおさらいしておこう。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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