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コスモスイニシアを買収した
大和ハウス拡大戦略の背景

週刊ダイヤモンド編集部
2013年4月25日
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じわじわと、大手による寡占化が進んでいる(写真は本文とは関係ありません)
Photo by Tomoko Tsumoto

 3月に発表された大京の穴吹工務店買収に続き、またもやマンションデベロッパーの再編劇が起きた。大和ハウス工業が、コスモスイニシア(旧リクルートコスモス)の第三者割当増資を95億円で引き受け、子会社化することを決定したのだ。

 コスモス社は2005年、リクルートから独立したものの、08年のリーマンショック後、マンション市場の失速によって業績が悪化。09年に事業再生ADRの利用申請を行った。

 今年3月、金融機関から返済猶予を受けていた借金を完済。さらに今回、銀行が債務の株式化によって持っていた優先株を買い入れ消却し、それとほぼ同等の金額の普通株増資を大和ハウスが引き受ける。こうすることで銀行管理下から脱却すると同時に、大和ハウスグループとしてマンション業界での存在感を高める作戦だ。

 住宅メーカーのイメージが強い大和ハウスだが、実は12年のマンション供給戸数では5位にランクインした。しかし、地域別で見ると、首都圏では地盤が弱い。一方のコスモス社は首都圏に強みを持つ。エリアの補完ができるほか、大規模修繕やリノベーションといった、販売済み物件での事業展開にも弾みがつく。

 現在、マンション業界は久しぶりに販売戸数に追い風が吹いているが、土地取得競争は激化。大手といえども、共同で開発してリスクを低減するケースが増えている。

 また、リーマンショック後、中小がバタバタと倒産したため、大手を好む購入者が増えている。今後も、大手が中小を飲み込む再編劇は続くかも知れない。

 (「週刊ダイヤモンド」編集部 津本朋子)

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