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美人のもと

オープンエア

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第151回】 2013年4月24日
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 暖かい季節がやってくると、外へ出ることが断然楽しくなる。閉じこもっていたところから解放される喜び。全身で深呼吸したくなる。

 カフェやレストランでは屋根のない席に人気が集まっていく。オープンカーが気持よさそうに見える。ピクニックやハイキングに出かけたくなってくる。

 外で食べたり飲んだりするのは気持がいい。オープンエアの環境での飲食は、同じものを食べたり飲んだりしても特別おいしく感じるものだ。バーベキューを楽しむ人も増えてくる。お花見は、オープンエアの季節がやってきた解禁イベントのような位置づけで楽しい。実際、オープンエアでの食事を楽しんでいる人はたいてい笑顔だ。その笑顔は「美人のもと」を増やす。

 オープンエアで食事を笑顔で楽しんでいる人を見ると美人が多いことに気づく。楽しみ方がうまいのだ。いつもと違う環境で食事を楽しむために必要なモノやコトをよく知っている。準備も笑顔で楽しんでいる。食材や様々な道具をきちんと揃える。ウエットティシューなどちょっと気の利いたものをきちんと持っている。場所を確保したり、シートを敷いたり、食材の準備をしたり、現場でもキビキビと動く。楽しむために楽しんで準備する。

 片付けもテキパキとやる。きれいにやる。喜んでやる。片付けの時間ですら笑顔で「美人のもと」を増やしている。笑顔の時間が長いのだ。

 楽しんでいるようだが、笑顔が少ない人がいる。それはただのお客さんになっている人。準備や片付けを楽しめない。ただ食べるだけ。自分たちでイベントをつくる意識がないから場違いな服装でやってくる。高いヒールの靴を履いてきて、「歩きにくい」と機嫌が悪くなる。「こんな場所じゃ汚れちゃう」と文句を言い、準備に汗を流している人から白い目で見られる。

 「私だって、これ」と言って持ってくるものは妙に高いブランド食材で、たいていオープンエアには合わない。結局「なんで食べてくれないの、高いのに」と文句を言うが、人気がない。

 硬い場所に座っているだけなので、足がしびれて、遠くの食べ物を取ろうとして転んだり、タレなどでシミをつくったりする。

 片付けもいやいややるので、ゴミだと思った缶からビールが飛び出して、また服を汚す。せっかくの楽しい場の中で困った顔をしているのだ。それでは「美人のもと」が減っていく。

 計画から準備片付けまで、オープンエアでの楽しい飲食を心から楽しむだけで「美人のもと」は操作できるはずだ。

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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


美人のもと

『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

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