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美人のもと

過去

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第152回】 2013年4月30日
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 誰にだって、忘れられない過去がある。いい思い出もあれば、悪い思い出もある。そして、そんな思い出を語る機会は時々やってくる。特に昔付き合っていた彼の話は、女性同士の会話の中で頻繁に出てくる。

 美人は過去を適度に肯定し、大切にする。昔の彼の話は、たいていいい話で、どこかで応援していることが多い。しかも、いつまでも未練を引きずっていることもない爽やかさがある。口角だけで笑いながら話す感じだ。それが「美人のもと」を増やす。

 わかりやすいのは、昔の彼が「何かで大成功をした」とか「誰かと結婚した」というようないい話を聞いた時の反応だ。「よかったね」と喜ぶ。遠くでほめている。他人の幸せをねたむようなことはない。

 男性だけの話ではなく、自分自身の人生の過去をどう持つかという意識だ。過去を引きずらず、過去を大切にする。それは自分自身の人生をポジティブに捉え、さらに前向きで生きていく姿勢だ。

 昔の彼をすごく悪く言う人がいる。ひどい場合は悪口を広め、その彼を陥れようとする。言っていることは間違っていないかもしれないが、むきになって怒っても何も変わらない。自分にいいことはかえってこない。その表情はあきらかに「美人のもと」を減らす瞬間だ。

 一方、いつまでもその彼を追い続けている人もいる。彼の成功の横にいない自分を悔やむ。そして、忘れるべきことも忘れない。その気持が他人や自分を責めつづけることになる。明るい未来、すぐそこにある幸せを見つけられずにすごしてしまう。

 どちらも過去の自分を否定しているのだ。否定を続けて、現在の自分も否定してしまい、前を向けない。文句だけが生きがいになっていく。

 自分を大切にする。それは自分の過去への程よい愛情から生まれるのだろう。

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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


美人のもと

『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

「美人のもと」

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