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ディズニー こころをつかむ9つの秘密
【第3回】 2013年5月21日
著者・コラム紹介バックナンバー
渡邊喜一郎

ディズニー 集客の秘密のひとつは「地方×本物」
~なぜ、2年目で1000万人を集めることができたのか

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前回まではいかにブランディング、そしてプライシングを行ったかという、そのごく一部をご紹介しましたが、今回の連載は「いかに人を集めたか」。なぜ、目標は1000万人だったのか?その戦略とは?たくさんのエッセンスの中から、その大胆かつ緻密なマーケティングをお伝えします。

ゼロから1000万人を集められた理由とは?

 前回までは本書からブランディング、そしてプライシングのごく一部をご紹介しましたが、今回は「いかに人を集めたか」という視点でひとつだけ、お話したいと思います。

 東京ディズニーランドの初年度の入場者数は993万3000人。まったくゼロからスタートして、どうして1000万人近い集客ができたのか。これほどの入場者を集めた施設は、それまでにはなかったのではないかと思います。

 では、東京ディズニーランドは何をしたのか。このお話をする前に、まず、知っておいていただきたいことがあります。

今やディズニーランドという存在について知らない日本人というのは、ごく少ないと思います。ところが、私が入社した開業2年前当時、実はディズニーランドの存在を知っている人は、わずか2ほどでした。

 アメリカで大成功しているディズニーだからこんなにうまくいったのだ、という声が聞こえてくることがありましたが、日本とアメリカでは文化も人種も違います。そこを意識しながら、入場料の設定からプロモーションまで、ここでも「これでもか、これでもか」が貫かれていたのでした。

 それでは、ディズニーランドはどのようなマーケティングを積み重ね、「本物」を日本に浸透させていったのでしょうか。

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渡邊喜一郎

1959年生まれ。1981年、大卒/高卒の定期採用2期生として、オリエンタルランド入社、運営本部マーケティンググループに配属。東京ディズニーランドのオープンに向け、マーケティング全般に携わった。当時はまだ確立していなかった集客、ブランド構築、知名度向上からツアー企画やプライシングなどのしくみづくりまでを行い、2年目に目標の入場者数1000万人を達成した。開業後はリピーター獲得、マスコミ戦略策定など新しい試みの仕掛け人として活躍したのち開発部に異動、オフィシャルホテルオープン、ディズニーリゾート全体の開発を手がけた。 東京ディズニーランドで得たマーケティングの経験を活かし日産自動車、現タカラトミーなどを経て、メディア工房取締役常務執行役員を務める。2012年に新会社の代表取締役に就任、スマートフォン事業、EV事業等を手がけている。


ディズニー こころをつかむ9つの秘密

東京ディズニーランドの開業前からブランディング、集客などからプライシングまで携わり、開業後はリピーター獲得、オフィシャルホテルのマーケティングなどを担った伝説のマーケターが、ディズニーの神髄を初めて語る。この連載では、今まで語られてこなかったマーケティングの秘密を記した書籍の中からトピックをご紹介します。

「ディズニー こころをつかむ9つの秘密」

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