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石黒不二代の勝手に改革提言!ニッポンの新しい教育

社員600人でアップル、グーグルと肩を並べる
世界で最もイノベーティブな企業、IDEOの発想法

――IDEOリャン・サンジン日本代表×ネットイヤーグループ石黒不二代社長【前編】

石黒不二代 [ネットイヤーグループ代表取締役社長兼CEO]
【第27回】 2013年6月3日
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アメリカ・シリコンバレーに本社を置くデザイン・コンサルティング会社「IDEO」をご存じだろうか。IDEOは、「世界で最もイノベーティブな企業」(米Business Week誌2005年~2007年、米Fast Company誌2009年)にデザイン・コンサルティング企業として唯一選ばれた企業だ。1991年に創業し、人や生活に根ざした発想で、ビジネス、教育、ヘルスケア、社会テーマなどの幅広い領域でデザインのコンサルティング業務を展開。アップル社の初代マウスのデザインで脚光を浴び、現在ではサムスン等の世界的企業の繁栄を支える企業としても知られている。

ただのコンサルティングではなく、「デザイン」を生かしたコンサルティングを行うIDEOとは、一体どんな企業か。日本ではまだあまり知られていないその実態をIDEO Tokyo代表のリャン・サンジン(梁善鎮)氏に話を聞くと、IDEOがなぜ「イノベーティブな会社」たり得るか、その理由が分かってきた。

グーグル、アップルと並ぶ
「イノベーティブな会社」に選ばれる理由

石黒 IDEOがデザインした製品やサービスはとても革新的で、アメリカのみならず、今や世界中で注目を集めていますよね。アメリカのビジネス誌が発表した「最もイノベーティブな企業」にも選ばれていますが、その他に選出された企業はグーグルやアップル、GE、トヨタ、マイクロソフトなどの蒼々たる大企業ばかり。そうした企業と比べると、IDEOはとても規模が小さいですよね。

リャン・サンジン(梁善鎮)
IDEO Tokyo代表、IDEOアソシエイトパートナー IDEO入社以前は、サムスンやブリティッシュテレコムでシニアストラテジストとして活躍。その後、IDEOの革新的なビジネスに魅せられて、IDEOへ。IDEO Tokyo代表となるまでは、IDEOのパロアルトオフィスに勤務し、東アジア地域でのビジネスをリードしてきた。現在では、京都大学の特命准教授も務めている。
Photo by Toshiaki Usami

リャン 私たちは、世界中にいる社員を足しても約600人ほどの小規模な会社ですから、なぜ選ばれたのか不思議なくらいです。しかもこうした企業の多くは、様々な製品やサービスを一緒に作る私たちのお客様でもあります。代表的な企業が、サムスンやフォードです。

 IDEOは、人間を中心に据えたデザイン・コンサルティング会社で、自分たちでは「イノベーティブな会社」だとは思っていませんでした。お客様にそう言われて初めて気がついたくらいです。また、自分たちは今でも他の多くのコンサルティング会社とは違う、あくまでも「デザイン会社」だと思っています。では、彼らとはどう違うのか。それは彼らが調査会社やシンクタンクであるのに対して、私たちはモノを作り出す、デザインする会社だということです。具体的には、私たちはデザイナーとして、新しい製品だけでなく、企業の戦略、サービス、コミュニケーション、マーケティングをデザインすることでお客様の要望に応えています。

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石黒不二代 [ネットイヤーグループ代表取締役社長兼CEO]

スタンフォード大学にてMBA取得後、シリコンバレーにてハイテク系コンサルティング会社を設立し、日米間の技術移転等に従事。2000年よりネットイヤーグループ代表取締役として、ウェブを中核に据えたマーケティングを支援し独自のブランドを確立。

石黒不二代の勝手に改革提言!ニッポンの新しい教育

グローバル化が急速に進む今、世界で通用する競争力を持ち、リスクや変化を恐れずに活躍できる人材が渇望されている。しかし、日本はそうした人材を十分に育てられない環境下にある。今後、世界で活躍できる人材を育てるにはどのような教育改革が必要か。子どもの教育、社会人教育の両面から、その答えを探っていく。

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