ANA客室乗務員(CA)として12年。500万人のお客様の対応で気づいた、行動・言葉・気づかい・テーブルマナー・習慣とは?テレビ、新聞でも紹介された「100%好かれる1%の習慣」。第20回目は【脳は「ほめられる」ことで、「現金をもらう」と同じぐらい嬉しがる!?】です。

どんなに実績のある人でも、
「ほめられること」は非常にうれしいもの

 毎回、数百人の聴講者を集める人気講師のY先生。私が新人のころ、ありがたいことに、Y先生のアシスタントをさせていただいたことがあります。

 講演がはじまる前に、「先生、なにかお手伝いすることはありますか?」とうかがうと、先生はほほ笑みながら

「講演が終わったら、私をほめてください。ほめて、ほめて、ほめちぎってほしいんです」

とおっしゃいます。

 経験も実績も申し分なく、社会的にも認められているY先生でさえ、「ほめられることが自信の源泉なのだ」と知りました。
 人は、年齢や性別に関係なく、いつまでたっても、ほめられると嬉しくなる生き物なんですね。

 米科学雑誌『ニューロン』には、「ほめられると、人の脳は、現金を受け取った場合と同じ部位が活性化する」という研究結果が掲載されたことがあります。科学的にも「ほめ」の効果は裏付けられているようです。

 そこで、Y先生をほめるときに私が実践したのが、第三者の声を使う「三角ぼめ」です。