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国際的な再編と環境車対策で際立つ
欧州自動車産業の特異性

週刊ダイヤモンド編集部
2009年5月11日
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大陸を越えた自動車業界の大型再編がついに幕を開けた。米ビッグスリーの動向や日本メーカーへの影響が注目されるが、日米にはない独特の市場環境を持つ欧州は今どのような状況なのか。西欧の中心に位置し、欧州自動車産業を陰で支えるベルギーでの現地取材から探る。

 破綻した米クライスラーと資本・業務提携したイタリアのフィアットが、ゼネラル・モーターズ(GM)欧州部門の合併にもまい進している。GM・ヨーロッパはオペルを中心に204万台の新車を販売、欧州におけるシェアは第4位で9.3%を占める。また、7ヵ国・10工場で172万台を生産、5万4000人もの雇用を抱える(2008年実績)。

 欧州自動車産業全体を見てみると、昨年の生産台数は1842万台で対前年比7%減、新車市場は616万台で同8%減と北米ほどではないものの、金融危機と消費不振により低迷。ドイツ、英国、フランス、スペインなどでは相次ぐ減産や解雇が話題となった。2月にスウェーデンでGM傘下のサーブが破綻したことも印象的だ。

 そんな欧州自動車産業を陰から支えるのが欧州の中堅国ベルギーである。オランダ、ドイツ、フランス、対岸の英国に囲まれた西欧の中心に位置し、半径500km以内には100近い完成車・部品生産工場がある(下の地図参照)ことから、欧州全域をカバーする物流や統括拠点として古くから高いプレゼンスを誇る。

ベルギーから半径500km以内に100近く集まる

 そして周知のとおり首都ブリュッセルは欧州連合(EU)本部があり、世界に向けた自動車の環境や安全規制の発信地だ。

 北部のフランダース州は自動車産業が盛んで半径65km以内にフォード・モーター、ボルボ、オペル、フォルクスワーゲンの乗用車生産工場があり、ブリヂストンなど日系メーカーを含む部品サプライヤー約300社が連なる。

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