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イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

なぜ電話を取らない若手社員が増えているのか

高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]
【第93回】 2013年7月16日
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 「電話が鳴っているぞ」

 そう気づけば、受話器を取るのが当たり前。ただ、職場の電話となると、応対した後にひと仕事待っています。

 「○○さん、××産業の△△様から電話です」と取り次ぎをしたり、不在であれば伝言を受けなければなりません。おまけに見ず知らず得意先には、敬語を駆使して丁寧に対応する必要があります。ですから、ある意味で電話応対は、若手社員が仕事に慣れるための最初の登竜門であったかもしれません。

 ところがこの数年で、電話応対がないがしろにされている職場が増えてきたようです。携帯電話やメールの普及で必要性が下がったからでしょうか?今回は、電話応対が軽視されるがゆえに職場で起きている問題について、考えてみたいと思います。

携帯電話、メールによって激減!?
昔ほど鳴らなくなった職場の電話

 「うちの会社はマナーがなっていない。このままでは大変なことになる」

 こう話すのは、ある食品商社に勤務しているSさん(35歳)。かなりイラついている様子です。何にイラついているのか詳しく聞いてみると、その原因は、

 「若手社員が電話に出ない」

 ことだといいます。

 鳴っている電話に出ないなんて、20年前なら許されないことでした。

 「電話が鳴って3コール以上待たせてはいけない。もし、3コール以上経ってから電話を取ったら『お待たせしました』の一言を忘れないように」

 そのようにキツク指導されたことを私も未だに覚えています。ただその頃は、3コール以内で出たくても、不可能だと思えるくらい職場の電話はジャンジャン鳴っていました。当時の金融機関では、午前中はお客様からの電話を受けるためだけのスタッフがいたほど。当方も20代のころはお客様からの問い合わせ電話が頻繁にあるので、「やかましい」と感じるときもあったほどです。

(余談ですが、前職のリクルート社で営業は新規開拓のために1日何百本も電話したもの。“迷惑電話”で数多くの職場の方に負担をかけていたかもしれません)

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
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