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J2コンサドーレ札幌にベトナムの英雄、レ・コン・ビン選手入団。着々と進むJリーグのアジア戦略

相沢光一 [スポーツライター]
【第262回】 2013年7月30日
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 サッカー東アジアカップの日本代表は男女が明暗を分けた。男子は最終戦の韓国との試合を2-1で制し初優勝。女子は韓国に1-2で敗れ、4ヵ国中2位に終わった。

 2003年にスタートしたばかりで今回が5回目の東アジアカップはまだ位置づけが明確ではなく、これまであまり注目度は高くなかった。しかし今大会の男子日本代表は、1年後のW杯に向けた新戦力発掘の意味合いがあり、多くのファンが注目した。その大会で海外組を除いたJリーグ選抜の日本代表は優勝したわけだ。

男子A代表は東アジア杯優勝
内容はともあれ人材面で収穫も

 優勝とは別の大きな収穫もあった。W杯で日本の戦力になり得るいくつかの才能を発見できたことだ。

 優勝したとはいえ、今回の日本代表はいいチームだったとは言い難い。初招集7人を含めA代表でのプレー経験の少ない選手ばかり。しかも大会直前に組まれた急造チームで連携に不安を抱えていた。そんなこともあって、初戦は格下の中国に3-3の引分け、2戦目のオーストラリア戦も3-2で勝ったものの守備の甘さを露呈してしまった。そして優勝を決めた最後の韓国戦も決して褒められる内容ではなかった。

 ホームの韓国は熱烈な応援を味方にできるうえ前の試合から中3日、日本は中2日というハンディがあった。そのせいか試合の主導権を握っていたのは韓国。日本にとってはハラハラさせられるシーンが連続した。それを克服する力となったのは2ゴールを決めた23歳のストライカー・柿谷曜一朗(セレッソ大阪)の卓越した個人技である。

 前半24分の先制ゴールはMF青山敏弘(広島)のロングパスにうまく反応。スピードで相手DFを置き去りにし、GKと1対1となった。攻められ続けて、やっと訪れた絶好のチャンス。これまでの日本のFWだったら思わず力が入ってミスしてもおかしくないシーンだ。が、柿谷はシュートコースを消しながら突っ込んでくる相手GKの動きを冷静に見極め、わずかに開いたゴール左隅に右足インサイドで蹴り込んだ。完璧ともいえるシュートタイミングとボールコントロール。ここ一番でこんなプレーができるのが、天才といわれる所以だろう。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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