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認められたい私、認めてくれない社会~「承認不安時代」の生き方~

なぜ「認められたい」に暴走する若者が増えたのか

梅田カズヒコ [編集・ライター/プレスラボ代表取締役]
【第1回】 2013年7月31日
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「強迫観念にとらわれたかのようにメールの返信を急ぐ人」、「Twitterで他人のツイートをパクる人」、「ランチを一緒に食べる友達がいないと思われるのがイヤで、トイレでご飯を食べる人」、「せっかく一流企業に入ったのに辞めて、所得を減らしてでも自分らしい職場を探す人」……。

オジサンには一見不可解な現代の若者に特徴的なこれらの行動。こうした行動を駆り立てる原因を探っていくと、彼らの「認められたい」という思いに行きつくことが少なくない。現代において若者を悩ませる最大の問題は、経済的不安ではない。「認められない」という不安なのだ。この連載では、「承認」をキーワードに、特に若者の間で広がる現代社会の生きづらさの正体を考える。

オジサンたちの疑問
「なぜ若者はソーシャルゲームに夢中になるのか?」

 「なぜ今の若者は有名企業をすぐに辞めるのか?」
 「なぜ優秀な若者がNPOで働こうとするのか?」
 「なぜ若者は何の報酬ももらえないのにSNSで発信するのか?」
 「なぜ若者は友達がいないことを異様に気にするのか?」
 「なぜ若者はソーシャルゲームに夢中になるのか?」
 「なぜ若者はずーっとスマホをいじっているのか?」

 今の若者について、“オジサン”と話をするとこういった話が出てくる。僕は“オジサン”と“若者”の中間地点に属する32歳。若者に対する不満や疑問は古代から脈々と受け継がれているが、僕もダイヤモンド・オンラインの連載「バブルさんとゆとりちゃん」のなかで“ゆとり世代”と呼ばれる若者の新たな価値観を、時に面白おかしく取り扱ってきた。その節は、若者にとって胸くその悪い記事になってしまい申し訳なかったが、よく考えると僕の世代も昔は「キレる17歳」、「自分探しをする前に就職しろよ」などとずいぶん揶揄されたものだ。そして現代の若者も、将来中年になった頃には、必ずその頃の若者の価値観に悩まされる時代がやってくる。

 しかし、悩みを抱えるのは“オジサン”ばかりではない。若者の側も疑問や不安を抱えている。それは、「なぜこの社会はこんなにも生きづらいのか?」というものだ。とはいえ、若者が生きづらいのは今に始まったことではない。

 僕は小さな会社を経営している。そこで社員募集をして、多くの若者に出会う。その他、さまざまな機会で若者と接する機会があるのだが、彼らと話すなかで、僕は現代の若者、いや若者に限らず現代人の行動原理がある原理に沿って動いているのではないかという仮説にたどり着いた。

 若者の行動原理は、「認められたい」に終始するのではないか、という仮説だ。

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梅田カズヒコ [編集・ライター/プレスラボ代表取締役]

ロスジェネ世代(1981年生)の編集・ライター。フリーライター、編集プロダクション勤務を経て2008年より株式会社プレスラボを起ち上げる。著書に『エレベスト』(戎光祥出版)。web上のニュースサイト「下北沢経済新聞」編集長。「GetNavi」(学研)誌上で『コンビニ研究室』連載中。他に「日経トレンディネット」「COBS ONLINE」「R25」「サイゾー」など主にネット媒体で執筆中。起業したのは旺盛な独立心と言うよりも、むしろサラリーマンの職場における煩わしい人間関係から逃げるため。
ツイッター:@umeda_kazuhiko


認められたい私、認めてくれない社会~「承認不安時代」の生き方~

「強迫観念にとらわれたかのようにメールの返信を急ぐ人」、「ランチを一緒に食べる友達がいないと思われるのがイヤで、トイレでご飯を食べる人」……。オジサンには一見不可解な現代の若者に特徴的なこれらの行動。こうした行動を駆り立てる原因を探っていくと、彼らの「認められたい」という思いに行きつく。この連載では、「承認」をキーワードに、特に若者の間で広がる現代社会の生きづらさの正体を考える。

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