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スマホ決済の「スクウェア」がはじめた
小規模店舗ネットワークの秘めた破壊力

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第256回】 2013年7月31日
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 スクウェア(Square)が、アメリカで「スクウェア・マーケット」をスタートさせた。

 さる5月に日本にも上陸したスクウェアは、スマートフォンやタブレットをクレジットカード決済に利用できるというサービスである。アメリカでは3年前からスタートし、今では個人商店、ファーマーズ・マーケットなどいろいろな場所で小さな四角いリーダーが活躍しているのを目にするようになった。同社へ投資も行っているスターバックスは、全米のチェーン店でスクウェアのサービスを利用中だ。

「スクウェア・マーケット」の店舗一覧ページ(米国サイト)

 そのスクウェアがオープンしたスクウェア・マーケットは、さまざまな店が出店するオンラインマーケットである。スクウェアが直営するのではなく、ちょうど楽天やアマゾンのマーケットプレイスのように、個々の商店がその傘下に集まってそれぞれの店を運営するというしくみだ。

 ちょっと覗いてみると、いかにもスクウェア時代っぽいおしゃれな店が多数出店している。スタート時には約100店舗が参加し、その数はどんどん増え続けているという。アクセサリー、洋服、陶器、バッグ、文房具、スイーツ、自転車、家具など、商品も多様だ。

 「スクウェア時代」っぽいという表現は、徹底的にインディペンデント(独立)系であるということ。もともとスクウェアのサービスを利用するのは、大店舗やチェーン店ではなくて、個人商店やアーティストなどが中心だ。クレジットカード決済のためのシステム投資や利用料金が高くて、これまでクレジットカードが受け付けられなかった中小の商売人が、スクウェアのサービスのおかげで何不自由なくビジネスを展開できるようになった。

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瀧口範子 [ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。


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