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“伝説の外資トップ”新将命 特別対談 次世代リーダーと語る「ビジネスの原理原則」
【第12回】 2013年8月12日
著者・コラム紹介バックナンバー
新 将命 [株式会社国際ビジネスブレイン代表取締役社長]

人をcaptureするリーダーの言葉は
いつの時代も色褪せることのない
偉大な道しるべ
【対談】新将命×渋澤健――真のグローバルとは(前編)

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30年という長期型の個人投資家向けファンドを扱うコモンズ投信会長・渋澤健氏は、「日本資本主義の父」といわれる渋沢栄一の5代目としても知られています。明日の日本を変えていくネクストリーダーを迎えて回を重ねた対談もいよいよファイナル。新氏とは旧知の仲でもある渋澤氏を迎え、世界をフィールドにご活躍されるお2人だからこそ知りえる世界の中の日本について談じます。

渋沢栄一の言葉に触れて

新将命(以下、新) 渋澤さんは高祖父である渋沢栄一の研究をなさっているとか。私も渋沢栄一しかり渋沢栄一が心の拠り所とした『論語』に触れ、ずいぶんと得るものがありました。

渋澤健(しぶさわ・けん)
コモンズ投信株式会社取締役会長。公益財団法人日本国際交流センター理事長。
小学2年で渡米、1983年テキサス大学化学工学部卒業。1987年UCLA大学にてMBAを取得。米系投資銀行で外債、国債、為替、株式マーケット業務に携わり、1996年に米大手ヘッジファンドに入社。帰国後2001年に独立し、シブサワ・アンド・カンパニー株式会社を創業。2008年コモンズ投信株式会社を創業。2012年公益財団法人日本国際交流センターの理事長に就任。渋沢栄一記念財団理事、経済同友会幹事、日本医療政策機構理事など複数の職務に従事する。著書に『金融のプロに騙されるな』(朝日新聞出版)、『30歳からはじめるお金の育て方入門』(同文館出版)、『渋沢栄一 明日を生きる100の言葉』(日本経済新聞出版社)などがある。

渋澤健(以下、渋澤) 栄一の著書である『論語と算盤』の中に、経営者として必要な資質と教養を現在の文脈で読み解く「『論語と算盤』経営塾」を主宰しています。ですが、私が栄一を意識したのは2001年に独立してシブサワ・アンド・カンパニーを創業した時です。

 父の転勤で小学2年生から大学を卒業するまでアメリカにおりましたので、渋沢栄一の玄孫(やしゃご)だと言われる機会もあまりなかったですし、大学卒業後に就職したのも外資系の金融機関でしたから過剰に意識することもなかったんです。

 そうでしたか。

渋澤 栄一は500社以上の企業の経営に関わったといわれています。ですから起業するにあたりヒントがあるのではと思いまして、栄一の研究の元資料である『渋沢栄一伝記資料』で栄一の講演録などを読んでみたんです。すると明治末期の講演なのに、今の時代にも十分通じる言葉を見つけることができ、驚きました。

 最近ピーター・ドラッカーの古い本を読み返してみたのですが、まったく色褪せていない。社会情勢も全然違う50年近く前に書かれた言葉から得られるものがたくさんありました。物事の本質や原理原則って時代を経てもそんなに変わらないと実感しましたね。

渋澤 この伝記資料は古い言葉で掲載されていますから、日本での最高学歴小学2年生の私としてはかなり読みづらかったんですけれども、内容を現代用語に置き換えてみると、心に響く言葉が多く改めて言葉の重要性を感じました。

 株式や不動産など、一般的に言われる財産は残してくれませんでしたが、たくさんの言葉は残してくれた。言葉という財産はなくならないし、税金もかからないので素晴らしい財産だと思います。

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新 将命 [株式会社国際ビジネスブレイン代表取締役社長]

1936年生まれ。早稲田大学卒業後、シェル石油、日本コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、フィリップスを含むグローバル・エクセレント・カンパニー6社で40年にわたり社長職を3社副社長職を1社経験。2003年より住友商事を含む数社のアドバイザリー・ボードメンバーを務める。長年の経験と実績をベースに、経営者や経営幹部を対象とした経営とリーダーシップに関する講演・セミナーをし、国内外で「リーダー人財開発」の使命に取り組む一方で、経営者・経営者グループ に対する経営指導、相談役も果たしている。

自身のビジネス人生で得た実質的に役立つ独自の経営論・リーダーシップ論は経営者や次世代リーダーの心を鼓舞させ、講演会には常に多くの聴講者が詰め掛けている。著書に『経営の教科書』(ダイヤモンド社)『伝説の外資トップが説く リーダーの教科書』(ダイヤモンド社)、『伝説の外資トップが説く 働き方の教科書』(ダイヤモンド社)、『コミュニケーションの教科書』(講談社) など。またオリジナル教材『新将命の経営・リーダーシップ実学』やCD教材等も。

新将命 公式サイト

 


“伝説の外資トップ”新将命 特別対談 次世代リーダーと語る「ビジネスの原理原則」

ジョンソン・エンド・ジョンソン、コカ・コーラ、フィリップス、住友商事、アメリカ、ヨーロッパ、日本を代表するグローバル・エクセレント・カンパニーでトップマネジメントを務めてきた新将命氏の経営メソッドの本質とは何か? 経営者そしてリーダーは、「何を考え」「何を行うべき」か? また、それが、次世代を担う若手経営者やビジネスリーダーからも圧倒的な支持を受けている背景にあるものは? 次世代を担う各分野のリーダーをゲストに招き、改めてその魅力を紐解いていく。

 

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