ホスピタリティは
ささいなことの積み重ね

国際自動車
タクシードライバー
齊藤 有一 氏

「ホスピタリティ・ドライビングkm」。国際自動車が掲げるモットーは、実は現場からの発案によるものだ。提案者のひとりが、タクシードライバーの齊藤有一さんだった。

「裏表のない、心のこもったサービスこそが重要であると考え、そのモットーを提案しました」

 現場におけるホスピタリティの実践とは、決して大げさなものではないと齊藤さんは言う。「雨の日に水たまりを避けて停車する、社内清掃を徹底する、お客さまに適切な声がけをする──。そんなささいなことの積み重ねにこそホスピタリティが生まれると私は考えています」

 入社してまだ1年半と日は浅い。ドライバーになって驚いたのは、空車のタクシーをあえて何台も見送って、kmのタクシーが来るのを待っている乗客が少なくなかったことだという。

「ホスピタリティというモットーを掲げる前から、『お客さま第一』という考え方が社内に徹底していたからこそ、そうしたお客さまがいらっしゃるのだと思います。私もその社風を受け継ぎながら、自分なりのホスピタリティを実践していきたいと考えています」