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総合ITベンダーとして、IBM、HP、デルとは異なる道を往く――オラクルの技術革新を支える手元資金

大河原克行
【第26回】 2013年10月16日
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 米オラクルが、先月サンフランシスコのモスコーニコンベンションセンターで開催したOracle Open World San Francisco 2013では、新たなインメモリ技術であるOracle Database In-Memoryオプションが発表されるなど、同社の技術力を改めて強調するものとなった。

IBM、HPを凌駕する手元資金

 オラクルは、2009年にサン・マイクロシステムズを買収して以降、IBMやヒューレット・パッカード(以下、HP)とベンチマークされることが増えている。それまでのデータベースを中心としたソフトウェアメーカーから、SPARCサーバーやSolaris OS、Javaといった製品群とともに、ハードウェアメーカーとしての製品群を取り揃え、近年では製品統合を進め、ExaDataをはじめとするハードウェアとソフトウェアの垂直統合型システムEngineered Systemsで攻勢をかけている。もはやITの総合ベンダーへと進化してきたことは衆目の一致するところだ。その点で、オラクルが、IBMやHPと比較されるのは当然といっていい。

 また、その比較は、IT産業におけるオラクルの立ち位置をいっそう明確にするものだ。たとえば、ハードウェアの売上高構成比は、オラクルが17.0%であるのに対して、IBMが16.9%とほぼ同率。それに対してHPはPC事業やプリンティング事業を除いても32.3%と高い。

(公開情報を基に、著者作成)

 一方、ソフトウェアの売上高構成比は、オラクルが70.4%を占めるのに対して、IBMは24.4%と約4分の1。HPではわずか6.4%に留まる。

 一方で、サービス事業の売上高構成比は、オラクルが12.7%に留まり、IBMは56.3%、HPもエンタープライズ関連事業で捉えれば55.1%と、いずれも過半数を占める。

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1965年東京都出身。 IT業界専門紙「BCN(ビジネス・コンピュータ・ニュース)」で編集長を経て、現在フリー。IT業界全般に幅広い取材、執筆活動を展開中。


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