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医療格差時代に広がる病院格差
あなたの街の「頼れる病院」はここだ!

週刊ダイヤモンド編集部
【13/10/26号】 2013年10月21日
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がん拠点病院でも確保できない
「病理医」不足の深刻

 「やっぱり胃がんでした」。青森県在住の町田一郎さん(50歳、仮名)は医師の言葉に耳を疑った。

 1年前、勤務先の健康診断で「胃に影のようなものがある」と言われ、県内の病院で胃内部の組織を採取して病理組織検査を行った。その結果、「悪性(がん)ではない」と診断され、安堵した。

 ところが最近、胃にむかつきや違和感を覚えるようになり、念のためにと再び検査を受けてみた。その判定が「黒」だったのである。

 わずか1年で診断結果がひっくり返ったことに町田さんは納得がいかなかった。医療業界で働く友人から「病理診断を担当した病理医から説明を受けてはどうか」とアドバイスを受けた。

 病院で病理医との面会を頼んだところ、主治医は困惑した表情を浮かべて少し沈黙した。そして「うちの病院に病理医はいません」と明かした。

 病理医とは、がんの診断では「悪性か、良性か」、つまり「がんか否か」を判定する裁判官のような存在である。どのような類いのがんなのか、俗に言うがんの性格や顔つきを診断する。診断結果によって治療方針も変わってくる。最近は特定のタンパク質や遺伝子を持つがんには、非常に効果のある分子標的薬などが登場しており、どんな抗がん剤が効くのかも彼らが判断する。

 病理医が患者と直接会うことは少ないが、「患者の担当医たちは、ひっきりなしにやって来る」と黒田誠・日本病理学会副理事長(藤田保健衛生大学教授)。患者の情報や医師の見立てなどを互いに擦り合わせて診断の確度を高め、治療方針を固めていくのだ。

 「病理医は、がん治療において医療の要となる重要な存在」(池上雅博・東京慈恵会医科大学病院病理学講座教授)なのである。

 町田さんが通う病院には病理医がいないため、検査センターに委託されていた。検査センターでは病理医がアルバイトで診断を行い、1枚2000円程度で報告書を作成している。病院に常駐して担当医や患者とやりとりする病理医に比べると情報は限られ、結果的に町田さんに対する1回目の診断は間違えられてしまった。

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