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週刊ダイヤモンド編集部
【12/10/27号】 2012年10月22日
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患者たらい回し常態化から一転
川崎の病院が救急車“大歓迎”

 夜の9時、川崎市に住む主婦の内田さん(仮名)は、同居する70代の母が風呂場で転倒して頭を打ったために、あわてて119番に通報した。救急車はすぐにやって来た。

 問題はその後だった。搬送される病院がいっこうに決まらない。「これがたらい回しか──」。内田さんは母の手を握りながら焦るばかりだった。

 実は内田さんたちの住む川崎市の“救急搬送力”は政令指定都市の中2007年から3年連続ワースト1。重症患者の搬送先を決めるまでの救急車の現場滞在時間が30分以上かかる割合が16%以上もある。他の政令指定都市よりも、はるかに搬送するまでに時間を要することが多かった。

 川崎市にある41病院のうち、救急に対応する救急告示病院は28もある。数としては十分あるにもかかわらず、なぜ、たらい回しが起こるのか。

 市の担当者が原因を探ってみると、救急搬送の要請が来るのは、内田さんの母のように、高齢者が転んで骨折したり、頭を打ったりというパターンが非常に多い。こうした高齢患者が長期の入院になりそうなものは、病院から受け入れを敬遠されがちだったのだ。

 市内には病床数100~200床程度の救急告示病院も多い。これらの病院が、十分な受け入れ体制を整えられていないのではと指摘する声もある。

 そんな川崎市の救急搬送に異変が起きている。民間病院大手の川崎幸病院がすべての患者を断らず受け入れる方針の下で、ER(救急治療室)にどんどん運び込んでいるというのだ。

 幸病院の12年度の救急車受け入れ台数は8000台を見込み、13年度には1万台以上になる予定。そうなると川崎市でトップに躍り出ることになる。

 今年4月には川崎市から、どの病院も受け入れられない場合に最後のとりでとして必ず受け入れる「重症患者救急対応病院」に指定された。

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