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目立つ地方競馬騎手の活躍。躍進の理由は過酷な環境で磨いた技術とハングリー精神か

相沢光一 [スポーツライター]
【第274回】 2013年10月22日
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 10月6日には世界最高峰のレースといわれる凱旋門賞に日本の有力馬2頭が挑戦。日頃、競馬を見なくてもテレビで応援した人は少なくなかっただろう。残念ながらオルフェーブルは2着、キズナは4着に敗れたが、中央競馬も秋のG1(最もグレードの高いレース)シーズンが始まり、それなりに盛り上がっている。

 10月13日には3歳牝馬の秋華賞(優勝メイショウマンボ)、20日には3歳馬の菊花賞(優勝エピファネイア)が行われ、今週末には3歳以上(古馬)のチャンピオン決定戦・天皇賞・秋が行われる。また、11月24日には国際G1のジャパンカップがあり、年末12月22日のグランプリ・有馬記念までG1競走が毎週のように続く。競馬ファンにとってはたまらない季節である。

騎手のリーディング争いに異変!?
今年は地方競馬出身者が活躍

 ところで競馬の主役は競走馬だが、それを鞍上で操る騎手にも注目が集まる。その騎手だが、今年の場合はとくに地方競馬出身騎手の活躍が目立っている。

 中央競馬の競走馬の管理・調教を行うとトレーニングセンターは東の茨城県・美浦、西の滋賀県・栗東に分かれており騎手もそれぞれに所属しているが、東の勝利数1位は内田博幸(103勝=10月20日現在・以下同)、2位は戸崎圭太(94勝)で、ともに地方競馬の大井から中央競馬に移籍した騎手である。とくに戸崎は今年、中央競馬の騎手免許試験に合格し、3月1日にデビューしたばかり。2ヵ月のブランクがありながら、この勝利数はすごい。また、西の栗東所属では勝利数1位の川田将雅(105勝)、福永祐一(104勝)、浜中俊(102勝)こそ中央競馬育ちだが、4位の岩田康誠(100勝)はやはり地方の兵庫競馬出身だ。

 さらに今年はこれまで15のG1競走が行われているが、そのうち5レースを岩田(高松宮記念・安田記念・スプリンターズS)と内田(ヴィクトリアマイル・宝塚記念)が制している。残りの10レース中3レースは外国人騎手にとられているから、本家の中央競馬出身騎手が勝ったのは7レースに過ぎない。中央の騎手が元地方の騎手(といっても岩田と内田だが)に押されている状況なのだ。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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