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住宅エコポイントを心待ち
サッシ業界が断熱窓争奪戦へ

週刊ダイヤモンド編集部
2010年2月3日
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 「早く第二次補正予算が成立してほしい」と心待ちにしているのは、サッシ業界最大手のトステムの幹部。昨年、話題になった家電や自動車のエコポイント。その住宅版の法案が盛り込まれているのだ。

 省エネ性能の高い住宅の新築には一律30万ポイント(1ポイントは1円相当)、窓や断熱材のリフォームでは最大30万ポイント、標準的な戸建て住宅(10窓)では15万ポイントがもらえるという。そのポイントは商品券や地域の特産品のほか、風呂や台所、壁のリフォームにも使える。

 じつは住宅業界では「エコポイントは新築のおまけのようなもの」(ハウスメーカー幹部)と、冷めた見方が大勢を占めるが、サッシ業界は違う。追い風にしようと、トステムを筆頭に意欲満々だ。

 断熱窓には、既存の窓枠に内窓を後付けする方法、古いサッシを丸ごと交換する方法、ガラスを二重ガラスにする方法の3つがある。トステムが特に力を入れる内窓は、標準的なもので設置費用7万円程度。1時間程度で設置できるという手軽さが強みだ。

 トステムの試算では内窓を取り付けることで、年間冷暖房費が1万円強、節約できるのだという。結露を減らし、遮音効果もある。同社では内窓の売上高を、2009年の10億円から2年後には30億円を目指す。

 「エコポイント制度が始まっていないにもかかわらず、12月、1月の内窓の売り上げは前年同月比2倍近い伸びとなった。新制度が始まれば、消費者の認知が飛躍的に高まる」と、幹部は期待を込める。

 さらに、内窓を取り付ける際に、台所や浴室などの別のリフォームの提案営業にもつなげることができる、と期待はふくらむばかりだ。

 住宅エコポイントによる内窓需要に狙いを定めているのはトステムだけではない。サッシ2位のYKK APにも、提携の誘いが引きも切らない。TOTOはYKK APの内窓を自社のショールームに展示、自社の販路で売る準備を進めている。またビックカメラは、都内の店舗でYKK APの内窓販売を始めた。家電量販店やホームセンターなど、販路拡大は進んでいる。

 09年の新規住宅着工件数が80万戸を切り、市場はざっと4分の3に縮小した。それだけに住宅建材メーカーはこぞって既存住宅のリフォームに活路を見出している。住宅エコポイントを追い風に、トステムを中心にした需要の争奪戦が本格化しようとしている。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 大坪稚子)

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