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デジタル流行通信 戸田覚

PC価格暴落のなか、看板機種で“冒険”に打って出るNECの凄み

戸田 覚 [ビジネス書作家]
【第73回】 2009年4月20日
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NEC  LaVie L LL750 TG
NECの看板機種「LaVie L LL750」に、ブルーレイドライブや高解像度液晶を搭載した「NEC LaVie L LL750 TG」。今後13万円台で買えるようになれば、「迷わず買い!」だろう。

 PCメーカー各社から、最新の夏モデルが登場しつつある。この冬には「Windows 7」の登場が予想されているだけに、時期的には最悪と言えよう。

 つまり、「今最新モデルを投入しても、買い控えに合う可能性がある」ということだ。

 逆に言えば、こんな状況下で投入される製品なら、メーカーがよほど力を入れている「斬新なモデル」ということだろう。

 今シーズン最も注目すべきは、NECの看板機種「LaVie L LL750」だ。これは、販売ボリュームが大きいA4ノートPCの中で、さらに一番売れている機種であり、毎シーズン売れ行きランキングの上位に位置している。

 つまり、NECとしては「冒険をして外せない機種」なのである。少なくとも、これまではそうだった。

 だからこそ、毎シーズンボリュームゾーンのなかで売り出されており、割安感を打ち出していた。「機能や性能は中の上なのに、価格は中の下」と言ったららわかり易いだろうか。

 実際、10万円台前半の機種のなかでは、ライバルよりも価格が若干安く、性能もよいことが多かった。迷ったらLL750シリーズを買っておけば、まず間違いなかったのだ。

 ところが、大不況のさなかにある今シーズンにおいて、この定番モデルでNECが勝負を賭けて来たのである。

 “勝負”のポイントは、主に2つある。

 まず「Blu-rayドライブ」を搭載したことだ。CD-RドライブがDVDドライブに変わったように、いつかDVDドライブがブルーレイに取って変わることは、間違いないだろう。

 だが、個人はともかく企業ユーザーがこれに移行する日は相当遠いと思われ、パーツとしての値下がり感はDVDドライブの普及期には及ばない。PC、レコーダー共に高級機に搭載されているのが現状だ。

 ところが、NECはボリュームゾーンのLL750にブルーレイドライブを搭載した。正確に言うなら、これは冒険ではなく“先取り”だ。いつかはやって来るであろう流れを、若干先取りしただけなのだ。

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戸田 覚[ビジネス書作家]

1963年東京生まれ。ビジネス書作家、コンサルタント。株式会社アバンギャルド、有限会社戸田覚事務所代表取締役。ハイテク、パソコン、成功する営業のコツ、新商品開発、新事業開発といったテーマを中心に、執筆、出版プロデュース、講演、コンサルティングに携わる。ビジネス誌、パソコン誌、情報関連雑誌をはじめとして多数の連載を抱える。
著書に『あのヒット商品のナマ企画書が見たい!』『プレゼンの極意を盗め!』(以上、ダイヤモンド社)、『すごい人のすごい企画書』(PHP研究所)、『仕事で使える!クラウド超入門』(青春出版社)、『LinkedIn人脈活用術』(東洋経済新報社)など多数がある。
著者ブログ:http://www.toda-j.com/weblog/
株式会社アバンギャルドHP:http://www.avant-garde.jp/


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