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堀江貴文のゼロ──なにもない自分に小さなイチを足していく
【第1回】 2013年12月12日
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堀江貴文 [実業家、SNS株式会社ファウンダー]

第1回
[蜷川実花×堀江貴文 対談](前編)
恵まれた環境に生まれる人なんていない

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若い世代の女性から圧倒的な支持を誇る写真家・映画監督の蜷川実花さん。その独特の世界観と色づかいは沢尻エリカ主演の映画『ヘルタースケルター』や、土屋アンナ主演の『さくらん』でも存分に発揮されました。
そして意外にも、蜷川実花さんとプライベートでも交友があるという堀江貴文さん。今回は蜷川さんが読んで涙したという堀江さんの最新刊『ゼロ』をめぐって、異色な組み合わせによる対談が実現しました。生まれも育ちも活動の場もまったく違う同級生の二人が、どんなトークをくり広げるのでしょうか?

(写真:平岩紗希)

 

正反対の環境に
生まれ育って

堀江貴文(以下、堀江) じつは蜷川さんって、僕と同い年なんですよね。

蜷川実花(以下、蜷川) そうなんです、じつはわたしたち、あちこちでよく会ってるんですよね、お互いけっこうシャイでしょう? だからこうやって2人でしっかり話をするのって初めてですよね。

堀江 そうなんです。今日はお越しいただいてありがとうございます。

蜷川実花(にながわ・みか)
鮮烈な色彩感覚でいま最も注目を集める写真家・映画監督。木村伊兵衛写真賞ほか数々を受賞。映像作品も多く手がける。2007年、映画『さくらん』監督。2008年、個展「蜷川実花展」が全国の美術館を巡回し、のべ18万人を動員。2010年、Rizzoli N.Y.から写真集「MIKA NINAGAWA」を出版、世界各国で話題となる。2012年7月には監督映画『ヘルタースケルター』が公開され大ヒットを記録。2013年春、上海・外灘に内装プロデュースを手掛けたカフェ&バー「Shanghai Rose」がオープン。蜷川実花の世界を気軽に表現できる無料カメラアプリ「cameran」もリリース中。

蜷川 こちらこそよろしくお願いします。それで、今日のお話を引き受けさせていただいたのは、やっぱり『ゼロ』がおもしろかったからなんです。超よかった。

堀江 ありがとうございます。具体的にどういうところをおもしろいと思ってもらえたんですか?

蜷川 だって、すっごく真っ当な話をしてるでしょ? 働くことについて、ここまで真っ当な主張ができる人ってなかなかいないなと思って。

堀江 ああー、そうですね。僕としては昔から主張の軸はブレてないんですけどね。

蜷川 でも、やっぱりいろんなバイアスがかかってたじゃないですか。テレビだと言いっぱなしみたいになることも多かったし。

堀江 そうですね。有名になるスピードが速かったんで、イメージ先行で「ホリエモン像」ができあがっちゃったところがありました。

蜷川 うん、たぶん私と同世代以下の人たちは好意的だったけど、ちょっと上の世代になるともう「ホリエモン、けしからん」みたいになっていて。

堀江 でも、僕ら2人だって世代は同じだけど、育ってきた環境は全然違うじゃないですか。僕は田舎のどっちかといえば貧しいサラリーマン家庭で、蜷川さんは東京の超有名な演出家(蜷川幸雄)の家庭で。

蜷川 そうですね。

堀江 僕としては蜷川さんが育ったような家庭というか、文化的な環境ってすごく羨ましいんですよ。だから共感してもらえたのが少し意外だったところもあって。

蜷川 うーん、そこはむずかしいところで。実際、クリエイティブな道に進むんだったら、とっても恵まれた環境にいたと思うんですよね。でも、それはそれで厳しいというか……堀江くん、「すくすくコンプレックス」って知ってます?

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堀江貴文 [実業家、SNS株式会社ファウンダー]

1972年福岡県八女市生まれ。血液型A型。実業家。元・株式会社ライブドア代表取締役CEO。民間でのロケット開発を行うSNS株式会社ファウンダー。東京大学在学中の1996年、23歳のときに有限会社オン・ザ・エッヂ(後のライブドア)を起業。2000年、東証マザーズ上場。2004年から05年にかけて、近鉄バファローズやニッポン放送の買収、衆議院総選挙への立候補などといった世間を賑わせる行動で一気に時代の寵児となる。しかし2006年1月、証券取引法違反で東京地検特捜部に逮捕され懲役2年6ヵ月の実刑判決を下される。2013年11月に刑期を終了し、ふたたび自由の身となって「ゼロ」からの新たなスタートを切った。自身のブログ「六本木で働いていた元社長のアメブロ」で独自の見解を展開中。著書に『徹底抗戦』『人生論』『希望論』など。TV、ラジオ、インターネット番組と幅広く活躍中。


堀江貴文のゼロ──なにもない自分に小さなイチを足していく

2006年に逮捕されすべてを失った堀江貴文。その刑期満了の時期に刊行したのが『ゼロ』である。そこには「働くこと」「生きること」に関する彼の熱い思いが詰まっている。人は誰しも最初「ゼロ」であり、そこに何をかけてもゼロのままだ。となれば、まずは地道な足し算を積み重ねるしかないと堀江氏は説く。それは「ゼロの自分」に「小さなイチ」を積み重ねた本人の偽らざる実感でもある。本連載では『ゼロ』の内容に即して「働く」ことの大切さを時代の最先端を行く人達を語り合う。

「堀江貴文のゼロ──なにもない自分に小さなイチを足していく」

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