ライブドア事件で起訴され、2011年4月に懲役2年6ヵ月の実刑判決が確定、同年6月に収監された堀江貴文氏。ダイヤモンド・オンラインは、今年3月に仮釈放された氏にロングインタビューを試みた。服役中に考えたこと、そしてこれから目指す新しいビジネスのアイデアについて、堀江氏に現在の心境を語ってもらった。収監中も自身のメルマガを配信し続け、仮釈放後は矢継ぎ早に著書を上梓、若者を中心に人気は健在だが、果たして「稼ぐが勝ち」のホリエモンは変わったのだろうか。かつて時代の寵児と呼ばれた男が「やりたいことを諦めない生き方」を教える。(聞き手/ダイヤモンド・オンライン 編集長・原英次郎、小尾拓也、撮影/宇佐見利明)

65キロまで体重は減ったけど
自分の考え方は何も変わってない

堀江貴文 ロングインタビュー<br />“これまでとこれから”を語り尽くした90分(上)<br />「稼ぐが勝ち」のホリエモンは変わったのか?<br />服役中に考えたこと、そして新たなビジネスへの思いほりえ・たかふみ
SNS株式会社オーナー兼従業員、株式会社ライブドア元代表取締役社長CEO。1972年生まれ。福岡県出身。東京大学中退。東大在学中の96年、ウェブページ制作請負の有限会社オン・ザ・エッヂ設立。2002年旧ライブドア社から営業権を取得し、社名変更。04年大阪近鉄バファローズ買収に名乗りを上げ注目を集める。04年ニッポン放送買収(後に子会社のフジテレビジョンに株式譲渡)。05年衆院選で広島6区から無所属で出馬(結果は落選)。06年ライブドアをめぐる証券取引法違反容疑で逮捕、起訴。2011年懲役2年6ヵ月の実刑判決が確定、収監。2013年3月仮釈放。ライブドア時代からテレビ、書籍、メルマガなど幅広いメディアで活躍する傍ら、宇宙ロケットビジネスにも参入。『100億稼ぐ仕事術』『稼ぐが勝ち ゼロから100億、ボクのやり方』『徹底抗戦』『君がオヤジになる前に』『刑務所なう。』『金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの?』『堀江貴文の言葉』など著書多数。

――いわゆるライブドア事件で起訴され、2011年4月に裁判で懲役2年6ヵ月の実刑判決が確定した堀江さんは、同年6月に収監され、今年3月に仮釈放されました。随分とイメージが変わったというか、好青年風になりましたね。何か心境の変化はありましたか。

 イメージが変わったのは、痩せたことが大きいと思いますよ。収監時に90キロ以上あった体重は、65キロまで落ちました。ただ、皆さん、いきなり僕が痩せたように思われるかもしれませんが、実際は徐々に痩せて行ったので(笑)。

 基本的に、これまでと考え方は変わっていません。変わったように見られているかどうかわかりませんが、自分では特に自覚がないですね。自分の中ではずっと考え方は連続してきました。あるいは、自分は変わっていないけど、周囲の僕に対する見方が変わったのかもしれません。

――逆に、「ホリエモンは変わったんじゃないか」と世間に思われることの不思議さを、どう感じていますか。

 世の中は、「変わったんじゃないか」と決めつけますよね。ただ、ビジネスパーソンの方々は、以前から変わらずに応援してくれたし、本やメルマガも熱心に読んでくれていたので、特に僕が変わったとは思っていないんじゃないかな。