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三谷流構造的やわらか発想法

パッケージが世界を変える<1>
~フクサヤ キューブ

三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]
【第77講】 2014年1月9日
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いつでも どこでも フクサヤ キューブ

 お正月明け、福砂屋のカステラをお土産にいただきました。創業1624年、400年の歴史を誇る福砂屋は、長崎カステラの元祖でもあります。職人の手業(てわざ)にこだわり、卵割りから泡立て、混合、撹拌、釜入れ、焼き上げまで、1人の職人さんが一貫して手作業で担当するという、独特の(というか現代とは思えない超絶的)製法をとっています(HPで生産工程を紹介)。

 いただいたのは一辺が5~6cmのほぼ立方体をした「フクサヤ キューブ」でした。

 福砂屋のHPには「いつでも どこでも フクサヤ キューブと謳っています。出張土産としてもらった会社の中でも、もしかしたら外でピクニックのときでも、手軽に食べられることを強調しています。ただ、カステラマニアの家人に聞いたら「1本は食べきらないときに自分で買う」ものでもあるようです。「割高だけど、残すよりいいから」と。

 確かに、結構割高です。ふつうのやつ(小切れ1号)だと、580gで1680円なので2.9円/gですが、このキューブは55gで252円(単品)なので4.6円/gもします。6割高、といったところ。

 でも、そのパッケージは美しく、かつ、随所に工夫が溢れていていました。iPod touchを買ったときに、その白いコンパクトなパッケージで感じた以来の感動でした。

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三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]

1964年大阪生まれ、福井育ち。小1のとき読書と読みかじりを人に教える快感に目覚め、駿台予備校では教えることの技術に衝撃を受ける。東京大学 理学部物理学科卒業後19年半、BCG、アクセンチュアで戦略コンサルタントとして働く。2003年から06年までアクセンチュア 戦略グループ統括。途中、INSEADでMBA修了。
2006年から教育の世界に転じ、社会人教育と同時に、子どもたち・親たち・教員向けの授業や講演に全国を飛び回る。「決める力」「発想力」と「生きる力」をテーマに毎年8000人以上と接している。現在K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 主任教授(MBAプログラム)の他に、早稲田大学ビジネススクール、グロービス経営大学院、女子栄養大学で客員教授、放課後NPO アフタースクール及びNPO法人 3keys 理事を務める。永平寺ふるさと大使。
著書多数。『一瞬で大切なことを伝える技術』(かんき出版)は啓文堂書店2012ビジネス書大賞、『経営戦略全史』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)はダイヤモンドHBRベスト経営書2013第1位、ビジネス書大賞2014大賞、『ビジネスモデル全史』(同)はHBRベスト経営書2014第1位となった。
HPは www.mitani3.com

 

 


三谷流構造的やわらか発想法

発想法ってなんのために存在するのでしょう? ヒトと違うアイデアや答えを出すためです。統計的に有意な戦略なんて、定義により無価値ですし、統計的に正しい発想法なんてあるわけがありません。発想に「普遍性」や「高確率」を求めるなんてそもそも矛盾しているのです。発想法も、然り。これまでと違うものを生み出すには、新しい発想法がいま求められているのです。

「三谷流構造的やわらか発想法」

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