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為替市場透視眼鏡

ユーロ反落がドル高観を強化
14年末は1ドル=115円に

田中泰輔(ドイツ証券グローバルマクロリサーチオフィサー)
2014年1月20日
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 米国は順当に景気回復のペースを速めている。経済成長率は2014年3.2%、15年3.8%と加速し、為替市場では「強いドル」が中心テーマとなるだろう。米国、世界の経済に明かりが差すとき、日本では「異次元緩和」が効く。円安が進み、日本株が上昇し、日本の明るさが際立ってくる。ドル円相場は14年末115円、15年末120円と想定する。

 ユーロも「強いドル」に対して下落基調に戻るだろう。昨年中ユーロは強かった。その理由をユーロ圏の貿易収支の黒字化やデフレ懸念に求めるのは的はずれだ。貿易黒字は欧州の内需縮小、デフレは割高なユーロ下で緊縮を迫られる南欧諸国の苦境を反映する部分が大きい。通常ならユーロ安だ。

 ユーロ堅調の背景には欧州債務危機を被った後の金融機関や投資家の対応がある。米欧金融緩和下のユーロドルレートは金利相場の様相が強い(右のグラフ参照)。しかし、近年は金利に構ってなどいられない為替取引がたびたび大量に発生した。08年のリーマンショック前後は、一大ブームだったドル売りユーロ買いの怒涛の巻き戻しが生じた。

 10年前半はギリシャ問題が悪化し、世界の投資家がユーロ資産を投げ売りした。12年7月までのスペイン不安の際は、ユーロの崩壊を恐れ、投機やヘッジのユーロ売りが空前の規模に膨らんだ。この時期にユーロ相場は金利差が示唆する軌道から下振れた。

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FX、外貨投資家のニーズに応えた為替投資家向けコラム。執筆には第一線のエコノミストを迎え、為替相場の動向を分析、今後の展望を予測する。

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