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ドラッカーの実践マネジメント教室
2014年2月5日
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上田惇生

ドラッカーが遺した幻の映像を書籍化
――上田惇生

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1960年代~1980年代にドラッカー自身が企画・制作し、自らコンサルタント役で出演した経営ドラマシリーズ(映像作品)が、このほど初めて『ドラッカーの実践マネジメント教室』として書籍化された。邦訳を終えた上田惇生氏によるこの貴重な作品の誕生の背景の紹介とともに、映像の一部を公開する。

半世紀前の貴重映像から
ドラッカー理論を読み解く

 ドラッカーの著作物の版権管理者ドラッカー・リテラリー・トラストのジョアン・ドラッカー・ウィンスティンさんから、制作の経緯は不詳だが中身は価値あるものの匂いがするとして、ピーター・F・ドラッカー・マネジメント・レクチャー・シリーズ、計7枚のDVDがダイヤモンド社へ送られてきた。

 日本語への翻訳と書籍化を検討してほしいという熱心な誘いだった。制作時には、マネジメントの教材として人気を博したものらしかった。

 制作は、映像教材制作会社BNAコミュニケーション(メリーランド州)、企画構成はドラッカー、登場するドラッカー役はドラッカー本人という映像作品だった。はじめ、16ミリフィルムのマネジメント教材として作られたものらしい。それぞれ「Effective Executive 」「The Manager and the Organization」「Managing for Tomorrow」 とタイトルが付けられていた。

P.F.ドラッカー
(Peter F. Drucker、1909-2005)
20世紀から21世紀にかけて経済界にもっとも影響力のあった経営思想家。東西冷戦の終結や知識社会の到来をいち早く知らせるとともに、「分権化」「目標管理」「民営化」「ベンチマーキング」「コア・コンピタンス」など、マネジメントの主な概念と手法を生み、発展させたマネジメントの父。著書に、『「経済人」の終わり』『企業とは何か』『現代の経営』『経営者の条件』『断絶の時代』『マネジメント』『非営利組織の経営』『ポスト資本主義社会』『明日を支配するもの』『ネクスト・ソサエティ』ほか多数ある。

 映像は、とにかく不鮮明である。音声も聞き取りにくい。背景はかなり昔である。ドラッカーさんの顔も相当若い。しかし幸い、これらのタイトルからそれぞれの制作年が判明した。1968年、1977年、1981年だった。

 ジョアンさんは、ドラッカーさんの三女である。マネジメント教育とは直接関係のない世界の方であるが、このほこりをかぶった映像作品が、書籍としても成功するはずと見てとった眼力は、さすがの血筋だった。

 映像や音声は古びていても、内容は不朽といってよかった。翻訳と書籍化をお断りすることなど、到底考えられない価値あるものだった。

 ドラッカー経営学の真髄がドラマ仕立てで見事に展開されていた。これを埋もれたままにしておくことは、人類にとっての損失である。シナリオを書いてくださったドラッカーさんにも申し訳ない、そう思わせるに十分なものだった。

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  • ドラッカーが遺した幻の映像を書籍化――上田惇生 (2014.02.05)
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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 


ドラッカーの実践マネジメント教室

1960年代~1980年代にドラッカー自身が企画・制作し、自らコンサルタント役で出演した経営ドラマシリーズ(映像作品)がこのほど初めて『ドラッカーの実践マネジメント教室』として書籍化された。邦訳を終えた上田惇生氏による本作品の背景の解説とともに、映像の一部を紹介する。

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