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実践するドラッカー【事業編】
【第4回】 2012年3月15日
著者・コラム紹介バックナンバー
上田惇生,佐藤等 [ドラッカー学会監事]

イノベーションは
天才だけのものではない

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ドラッカー教授の主要著作のすべてを翻訳し、「日本における分身」と言われた上田惇生氏と、『経営者の条件』を40回読み、読書会を主宰し、ドラッカー学会監事を務める佐藤等氏。最強のタッグによる『実践するドラッカー【事業編】』。連載第4回はイノベーションを取り上げる。また、同書収録のワークシートの活用方法を佐藤等氏に聞く。
 

イノベーションとは、
新しい満足を生み出すこと

 ドラッカーは「既存のものは古くなる」という。どんなに成功したモデルであっても、いつか必ず過去のものとなる。同じことを営々と続けていては、生き残ることはできない。

 そのときどきに応じた「新しい満足を生み出すこと」、それがイノベーションである。なにも技術革新だけがイノベーションではない。ドラッカーは、「イノベーションは発明そのものではない」「技術ではなく経済や社会のコンセプト」だという。

 それでは、「新しい満足の種」はどこにあるか? 探し方にはいろいろあるが、たとえばいま社会を眺めてみて、ギャップや認識の差、不都合が生じていれば、それがイノベーション機会となる。

 『実践するドラッカー【事業編】』には、「ギャップの発見」シートがある。このシートを使って考えてみよう。

 記入にあたっては、以下の4つのポイントに気をつけてほしい。

1.ニーズや需要はあるのに、採算が取れない、うまくいっていない業界や事業はないか。
2.売り手の認識と、買い手の認識の間に差があるとしたら何か。
3.売り手の価値観と、買い手の価値観がずれているとすれば、どんな点か。
4.自社の業務プロセスでよく問題になる箇所はないか、そこにどんな問題が潜んでいるか。業界全体でボトルネックになっているプロセスはないか。
5.人手が余っているところ、逆に慢性的に足りない局面はないか。

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上田惇生(うえだ・あつお) 

 

ものつくり大学名誉教授、立命館大学客員教授。1938年生まれ。61年サウスジョージア大学経営学科留学、64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連、経済広報センター、ものつくり大学を経て、現職。 ドラッカー教授の主要作品のすべてを翻訳、著書に『ドラッカー入門』『ドラッカー 時代を超える言葉』がある。ドラッカー自身からもっとも親しい友人、日本での分身とされてきた。ドラッカー学会(http://drucker-ws.org)初代代表(2005-2011)、現在学術顧問(2012-)。

 

佐藤等 [ドラッカー学会監事]

佐藤等公認会計士事務所所長、ドラッカー学会監事。1961年函館生まれ。1984年小樽商科大学商学部商業学科卒業、2002年同大学大学院商学研究科修士課程修了。1990年公認会計士試験合格後に開業し、現在に至る。主催する(有)ナレッジプラザの研究会として「読書会」を北海道と東京で開催中。

○読書会 http://knowledge-plaza.biz/
○『実践するドラッカー』1DAYセミナー http://d-support-ltd.jp/

 


実践するドラッカー【事業編】

ドラッカー教授のすべての著作を翻訳し、「日本における分身」と言われた上田惇生氏と、読書会を主宰し、ドラッカー学会監事を務める佐藤等氏。最強の二人による『実践するドラッカー』シリーズに最新刊【事業編】が加わった。100万部を突破した『マネジメント【エッセンシャル版】』、『現代の経営』『創造する経営者』などの著作群から、事業の本質を突く名文を選び解説している。本連載では同書の読み所、使い方を紹介する。

「実践するドラッカー【事業編】」

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