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経済分析の哲人が斬る!市場トピックの深層

2014年は脱「失われた3年、7年、20年」の大転換
新興国に不安を残すが日本は転換を実感する年に
――高田創・みずほ総合研究所チーフエコノミスト

高田 創 [みずほ総合研究所 常務執行役員調査本部長/チーフエコノミスト],森田京平 [バークレイズ証券 チーフエコノミスト],熊野英生 [第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト]
【第125回】 2014年2月5日
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2014年は脱「失われた3年、7年、20年」の
ゴールデンサイクル

 今年、2014年の日本経済については、4月以降の消費税引き上げに伴う減速もあることから、市場では先行きに警戒を示す見方も多い。我々も消費税引き上げに伴う減速は不可避と見るものの、その後再び緩やかな回復を展望する。

 それは、今年は過去の3つの大きな足枷からの正常化の基調にあると位置づけるからだ。2014年は、脱「失われた3年」、脱「失われた7年」、脱「失われた20年」の3つがそろうゴールデンサイクルのような局面にあるからで、以上の内外の正常化バイアスで相応の回復が展望できると考えるからだ。本日は、以上の3要因を改めて指摘して、筆者のストーリーラインを示したい。

①脱「失われた3年」

 まず、日本の株式市場の脱「失われた3年」である。ここで、下記の図表1は過去15年にわたる日米独株価指数の推移であり、日米欧の連動が途切れた2009年9月以降の「失われた3年」からの呪縛からの解放だけでも、日本の株式市場に大きな変化が生じ得ると考えてきた。

 図表1で斜線の面積は、海外投資家を中心にインデックス対比で大幅なアンダーウェイトの金額を意味する。過去1年の日本の株高は急な回復ではあったものの、過去の米独との乖離から見れば、依然として修正されていない。

 仮に、日本株が2009年までの海外との連動ペースに戻れば、今日の日経平均の水準は図表1に示されるように1万8000円近い水準になり、日本の市場参加者が当初想定していた水準よりも日本株が上昇する可能性もあると、この1年あまり考えてきた。

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高田創 [みずほ総合研究所 常務執行役員調査本部長/チーフエコノミスト]

たかた はじめ/1958年生まれ。82年3月東京大学経済学部卒業、同年4月日本興業銀行入行、86年オックスフォード大学修士課程修了(開発経済学)、93年審査部、97年興銀証券投資戦略部、2000年みずほ証券市場営業グループ投資戦略部長、06年市場調査本部統括部長、チーフストラテジスト、08年グローバル・リサーチ本部金融市場調査部長、チーフストラテジスト、11年より現職。『銀行の戦略転換』『国債暴落』『金融市場の勝者』『金融社会主義』など著書も多い。

森田京平 [バークレイズ証券 チーフエコノミスト]

もりた・きょうへい/1994年九州大学卒業、野村総研入社。98年~2000年米ブラウン大学大学院に留学し、経済学修士号を取得。その後、英国野村総研ヨーロッパ、野村證券金融経済研究所経済調査部を経て、08年バークレイズ・キャピタル証券入社。日本経済および金融・財政政策の分析・予測を担当。共著に『人口減少時代の資産形成』(東洋経済新報社)など。2010年7月より、参議院予算委員会内に設置された「財政再建に向けた中長期展望に関する研究会」の委員を務めている。

 

熊野英生 [第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト]

くまの・ひでお/第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト。 山口県出身。1990年横浜国立大学経済学部卒。90年日本銀行入行。2000年より第一生命経済研究所に勤務。主な著書に『バブルは別の顔をしてやってくる』(日本経済新聞出版社)など。


経済分析の哲人が斬る!市場トピックの深層

リーマンショック後の大不況から立ち直りつつあった日本経済の行く手には、再び暗雲が立ち込めている。留まることを知らない円高やデフレによる「景気腰折れ不安」など、市場に溢れるトピックには、悲観的なものが多い。しかし、そんなときだからこそ、政府や企業は、巷に溢れる情報の裏側にある「真実」を知り、戦略を立てていくことが必要だ。経済分析の第一人者である熊野英生、高田創、森田京平(50音順)の4人が、独自の視点から市場トピックの深層を斬る。

「経済分析の哲人が斬る!市場トピックの深層」

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