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いまこそ読みたい! ダイヤモンド社100年100冊
【第38回】 2014年2月20日
著者・コラム紹介バックナンバー
鎌塚正良 [ダイヤモンド社論説委員]

ビジネスマン向けに解説した
「マーケティングの神様」による入門書
『コトラーの戦略的マーケティング』『コトラーのマーケティング講義 基本コンセプト300』

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今回ご紹介するのは、「マーケティングの神様」フィリップ・コトラーの著書2冊『コトラーのマーケティング講義 基本コンセプト300』『コトラーの戦略的マーケティング』です。ともに10年ほど前の著作ですが、日本企業についての記述は今読んでも通用すると思わせるほど、洞察に満ちたものです。

83歳を迎えても今だに
影響力をもつコトラー

 昨年12月の日本経済新聞に、フィリップ・コトラーが「私の履歴書」を連載しました。その第一回目「マーケティングとは」は、以下の書き出しで始まりました。

 「『マーケティング』と聞いて何を思い浮かべるだろうか。広告宣伝などの販売促進と思う人が多いが、それは氷山の一角にすぎない。一言でいうのは難しいが、業績向上と顧客の価値・満足を創造することで人々の生活の改善を目指す実践的な学問だ。」

『コトラーのマーケティング講義 基本コンセプト300』2004年10月刊。マーケティングに関する300もの質問に丁寧に回答しています。

 2004年10月に刊行された『コトラーのマーケティング講義 基本コンセプト300』では、「そもそもマーケティングとは何ですか?」の質問に対して次のように噛みくだいた説明をしています。

 マーケティングとは、どのような価値を提供すればターゲット市場のニーズを満たせるかを探り、その価値を生み出し、顧客に届け、そこから利益を上げることです。満たされないニーズや願いを見つけ出す、と言い換えてもよいでしょう。そして、市場や利益機会に目を留めたら、その規模を定量的に評価します。自社の力がもっとも活かせそうな市場セグメントを特定して、適切な製品やサービスを企画してプロモーションを図るのも、マーケティングの役割です。(3ページ)

 マーケティングといえばコトラー、コトラーといえばマーケティング、ですね。そう断言していいほど、マーケティングの世界ではコトラーブランドが定着しています。現代マーケティングの第一人者として知られる米国の経営学者フィリップ・コトラー(ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院SCジョンソン特別教授)は「近代マーケティングの父」「マーケティングの神様」などと評され、日本でも数多くの著書が翻訳されています。

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鎌塚正良 [ダイヤモンド社論説委員]

1978年ダイヤモンド社入社。「週刊ダイヤモンド」編集長などを経て、現在は書籍編集局担当の取締役兼論説委員。


いまこそ読みたい! ダイヤモンド社100年100冊

ダイヤモンド社は2013年5月1日に創立100年を迎えることになりました。雑誌を追う形で始まった書籍事業も、ビジネスジャンルを中心に刊行点数は1万点を優に超えています。

書籍は、その時々の経済環境や流行など世相を色濃く反映しているものが多数を占めますが、時代を超えて読み継いでもらいたい名著が、私達の書棚にはたくさん並んでいます。

本連載は100周年を記念し、普遍の名著と呼ばれる作品から、今だからこそ読みたい隠れた名作まで、有名無名織りまぜた100冊を紹介していきます。ダイヤモンド社が誇るベテラン執筆陣の、単なる書評にとどまらない論説をご期待ください!

 

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